バルセロナ カタルーニャ・サーキットの第3セクターが速いマシンはモナコも速い、という説があります。
下の図の黄色の区間ですね。
先に行われたスペインGPの予選と決勝のセクタータイムからモナコGPを占ってみたいと思います。
戦前の予想では、
第1セクター:レッドブル>>フェラーリ
第2セクター:レッドブル<フェラーリ
第3セクター:レッドブル<<フェラーリ
というイメージで、トータルではフェラーリが速いという意見が多かったように思います。
スペインGP予選セクタータイム
御覧の通り、第3セクターはフェラーリが1-2、マシンとして速い事が分かります。
ただ、戦前の予想よりレッドブルが速く、僅差で続いています。
メルセデスはマシンとしては4,5番手くらいという感じでしょうか。
これから行くと、モナコGPの予選もフェラーリが優勢なのは間違いなさそうですが、レッドブルも侮れません。
ところが決勝はこのような感じでした。
各ドライバーのベストタイム時のセクタータイムで、平均では無く、周回も違えば、タイヤもフェルスタッペンはミディアム、ハミルトン、ラッセル、ペレスはソフト、と同じでは無いので目安にしかなりませんが、
メルセデスが1-2、レッドブルが3-4と、メルセデスが躍進しています。
ルクレールはリタイヤしてしまったので、25周目のタイムで参考になりませんが、完走したサインツが49周目ソフトでのタイムにも関わらず、アルファタウリに挟まれるくらい大きく順位を落としているのが気になります。
逆に言えば、アルファタウリは2台ともポイント獲得が期待出来るかも知れません。予選は下手をするとQ1敗退ですが。
このフェラーリの決勝での失速ですが、予選セッティングでは、タイヤのデグラデーションが大き過ぎて長く走れず、ロングラン重視のセッティングに変えた結果、予選で大得意だった第2,第3セクターの優位性が大幅に落ちたという事なのでしょうか?
これまで、直線番長のレッドブル、オールマイティーなフェラーリという言い方をされて来ましたが、ここに来て
・予選は速いが、レースは今一なフェラーリ
・予選もまあまあ速く、レースはもっと速いレッドブル
・予選はやや落ちるが、レースはかなり速いメルセデス
という感じになって来ました。
ビノットは6戦終えて、トラックで最速のマシンはフェラーリだと分かったと言ってるようですが、データも結果もそれを否定しているような。
自称最速のマシンを持ってして、フェルスタッペンがリタイヤした時しか優勝出来ていないという現実を直視すべきでしょうね。
個人の感想ですが、マシンの総合力では、レッドブル>メルセデス>=フェラーリになってしまったように見えます。
ドライバーでは、フェルスタッペン>=ルクレール>ペレス>ラッセル>ハミルトン>=サインツでしょうか。
モナコの決勝でのペースはメルセデスとレッドブルがトップ、やや離れてフェラーリという感じになりそうです。
とは言え、「ここはモナコ、モンテカルロ、絶対に抜けない!」コース、スタート時のグリッドが重要です。
トップを行くルクレールをフェルスタッペンやメルセデスが突っつき回すというセナーマンセルの再現となるのでしょうか?
果して?