2026年からPUのレギュレーションが大きく変わり、そのタイミングでアウディとポルシェ、もしくはどちらかがF1に参戦すると言われています。
基本はPUサプライヤーとしてですが、アウディはマクラーレンを買収するとか、ポルシェはレッドブルと組むという噂も有ります。
皆、無条件にその競争力を信じているようですが、果たして信じて良いのでしょうか?
確かにまだ時間はありますが、ホンダ第四期の始めの頃のようにならないと誰が言えるのでしょう?
014年から7年もやって、メルセデスとフェラーリやルノーの間には30
~35馬力の差があったと言われています。
ラッブタイムに換算すると1周0.5秒以上の差でず。
とすると、良くてルノーやフェラーリ並みと考えるのが妥当な気がします。
そして、いったい誰が設計するのか、という問題もあります。
VWグループには耐久レースなどのエンジン設計の経験豊富な人は多い思いますが、F1エンジンを設計できる人は居るのでしょうか?
勝手なイメージですが、F1エンジンは、消費燃料、流量、熱効率などで、理論絶対値はある程度決まって中、絶対値そのものと、その絶対値をレースの間、出し切る事が要求されるもの、耐久レースでは追求せずに済んでいた残り数%を残さずしゃぶり尽くす必要があるのがF1エンジンという気がします。
F1やレースに特化している訳では無い人間が設計していのはホンダくらいで、メルセデスはメルセデスAMG ハイ・パフォーマンス・パワートレインズがPU開発を担当していますが、その母体は旧イルモアで、レース用エンジンに特化した人達が設計しています。
言ってみれば、ホンダを除いて、F1エンジンを設計している人達は色んなF1エンジン屋さんを行ったり来たりしているF1エンジンスペシャリストな訳です。
ポルシェにしてもTAGの資金で開発したTAGポルシェは当時最高水準にあったと思われるターボ技術でGPシーンを席巻しましたが、数年でホンダに追い付かれ、その後自己資金で開発したF1エンジンは黒歴史として闇に葬りたくなるほど超の付く駄作でした。
クソエンジンである事はポルシェも自覚していて、開発費回収の為に、どこかに売り付けようと目論見んだものの、皆に断られ、買ってくれたのは、バブルに沸き、ブランドに目の眩んだフットワークだけだったという話すらあるほどです。
更に、バイオエタノール燃料。
全世界で車を売っていれば、市販エンジンの開発経験はあるでしょうが、レースは別物です。
今年からルマンは100%バイオエタノール燃料になるようですが、ポルシェやアウディが参戦していたのは純化石燃料の時代です。
エンジン屋の力よりもオイル屋の貢献度が高い分野かも知れませんが。
等々考えるといきなり競争力を発揮すると考える方が無理だと思うのですが。
マクラーレンのドライバーがまた「F2エンジン!」と叫ぶ事がありませんように。
PS.
ところで、2026年から元ホンダの山本さんは何をするのでしょう?