ハイレーキ・コンセプトについて考える | masashik0305のブログ

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ジャンルを問わず、思い付いた事、気になった事を書いていきたいと思います。

とは言え、自作PC関係の話やF1関係の話、ドラマの話なんかがメインになると思いますが。

今季のF1は8戦終わってメルセデスが6勝、レッドブルが1勝、アルファタウリが1勝とメルセデスの圧勝が続いています。

 

特に、レッドブルが全く歯が立たないレースもあり、それもあってかレッドブルの車体設計コンセプトであるハイレーキ・コンセプトは時代遅れとかいろいろ言われ出しています。

 

クリスチャン・ホーナーなどは、メルセデスのレーキ角が年々大きくなっている事から、時代遅れなどでは無いと主張しています。

 

さて、ハイレーキ・コンセプトとはどのようなものなのでしょうか?

 

とても簡単に説明すると下記のようなものです。

 

重要な点は、最初の解決策、フロア脇から空気が漏れる/入り込むのを防ぐ、です。

 

それまで車体は勝っていると言われていたレッドブルが昨年メルセデスの後塵を仰いだのは、フロントウイングの規定が変わった事が大きいと思います。

 

そして、デメリット3 柔らかいリアサスによる他車より速い姿勢変化

 

今年のRB16はブレーキング時にリアがピーキーと言われていますが、ブレーキングでは荷重が前に掛かり、普通の車ではノーズダイブという現象が起こります。ノーズが沈むという事は、相対的にリアが浮くという事で、どんなマシンでも多少はリアのダウンフォースが減少している筈です。

RB16は他車よりもリアサスが柔らかいのですから、姿勢変化の速度も速いはずで、それがピーキーさとなって表れているのでは無いかと思います。

 

 

ニューウェイ先生が設計時に想定した車体姿勢を1周維持出来れば、恐らくメルセデスより大きなダウンフォースが得られ、最速のマシンになるのだろうと思います。

それには解決しないといけない事が多くあり、そして、その解決策のスイートスポットがかなり小さそうなのも問題です。

 

言ってみれば、レッドブルのマシンは理論的な絶対値は大きい代わりに実現はかなり困難な理想主義のマシン。

大抵シーズン中には解決し切れないが故に、次シーズンは前年マシンの正常進化とせず、ゼロリセットから始まる。

 

メルセデスは、絶対値を追求する代わりに、解決へのハードルが比較的小さい現実主義で、既にスイートスポットを掴んでいるのでシーズン開始から速い。

 

という事だと思って見ています。