シューマッハにはハミルトンほどのF1マシンはなかった? | masashik0305のブログ

masashik0305のブログ

ジャンルを問わず、思い付いた事、気になった事を書いていきたいと思います。

とは言え、自作PC関係の話やF1関係の話、ドラマの話なんかがメインになると思いますが。

メルセデスF1の元責任者、ノルベルト・ハウグがこんな事を言っているようです。

 

「ミハエル・シューマッハにはハミルトンほどのF1マシンと環境はなかった」

 

個人的には、ハミルトンは勝てる車が用意されたところに来て勝っているだけ、シューマッハは勝てるチームを作るところから始めて、それを実現した、と思っています。

 

実際にフェラーリにシューマッハやロス・ブラウン、ロリー・バーンを引き抜いたのはジャン・トッドですが、ロス・ブラウン、ロリー・バーンが移籍を決意したのはシューマッハの存在あればこそだと思います。

 

さて、マシンはどうだったのか、について検証してみたいと思います。

 

メルセデスがコンストラクターズタイトルを独占している2014年~2019年の6年間のレース数は120。

うち、メルセデスが89勝を挙げています。勝率は74.17%です。

ハミルトンは62勝を挙げていて、勝率は51.67%になります。

 

対して、シューマッハですが、2000年から2004年までの5年間ダブルタイトルを獲り続けました。

その間のレース数は84、フェラーリが勝ったのは57レース、シューマッハが勝ったのは48レース。

勝率はそれぞれ67.79%57.14%です。

 

単純に言うと、4回に3回勝てる車で、ハミルトンが勝ったのは2回強、9回に6回勝てる車で、シューマッハは5回強勝った、という事ですね。

勿論、チームメイトの力量にもよりますが。

 

ちなみに、マクラーレンがコンストラクターズを4連覇した時は、総レース数64、マクラーレンの勝利数は39、セナの勝利数は26で、勝率は60.09%40.63%でした。

セナの勝利数は7-6-6-7とほぼ一定です。

最初の2年はチームメイトがプロストだったので、違うドライバーであれば、もっと高くなっていたかも知れませんね。

ですが、プロストが去った後のMP4/5B、MP4/6でのタイトルは、セナをのもってしても6勝か7勝しか出来ないマシンで獲得した訳で、他のドライバーなら獲れていない可能性大という感じですね。

 

こうしてみると、ハミルトンが圧倒的にマシンに恵まれている印象ですね。

同じマシンに乗ればベッテルでもフェルスタッペンでもリカルドでもタイトルを獲れるような気がしますから。

 

ちなみに、メルセデスW05などを作ったのはアロンソがチャンピオンになった時の車を作ったボブ・ベル、W10やW11を作っているのは、フェラーリでロリー・バーンと一諸にマシンを作っていたアルド・コスタやジェームス・アリソン。

と考えると、自分が離れる前にボブ・ベルを招き、勝てる車を作ってから、トト・ウォルフに引き継いだロス・ブラウンが一番凄いのかも知れません。(元部下であるアルド・コスタやアリソンの引き抜きにも絡んでいないとも言い切れませんし)