FIAとフェラーリの司法取引について、3月4日に非フェラーリPUユーザー7チームが異議を唱える共同声明を発表しました。
フェラーリF1とFIAによる極秘の和解合意に7チームが反論。合同で声明を発表、内容開示を求める
それに対してFIAがコメントを発表したようです。
フェラーリF1との合意の内容開示を求める7チーム合同声明に対し、FIAは「機密性は司法規律で規定」と主張
タイトルでは、「機密性は規定されている。よって何も答える必要は無い」とコメントしたかのように読めますが、要するに、FIAは黒の可能性があると主張し、フェラーリは潔白を主張したが、お互い証拠を提示する事が出来なかった為、取引する事にした、ですね。
スクーデリア・フェラーリのPUはFIAの規則の範囲内で作動していないと見なされる可能性があった。
違反したくても違反する為の仕組みが無かった他メーカーのPUと異なり、フェラーリPUには違反を可能とする何らかの仕組みがあったという事でしょうか。
ただ、使用していたという確証は得られなかった、と。
で、フェラーリは、違反を意図して作られた仕組みでは無く、使用した事も無いと主張しているという事なのだと思います。
裁判になり、長期化するのはF1のイメージダウンに繋がりかねない為、FIAが手打ちを望むのは分かりますが、フェラーリが真に潔白なのであれば、手打ちをして限りなく黒に近いグレーと思われるよりも潔白を証明する為に戦った方が良かったのでは無いかと思います。
それを選択しなかった事から考えても、やはり違反していたのでしょうね。
それより、初めからこの内容でリリースしていれば、他チームの怒りも半分程度で済んだでしょうに。