トロロッソ・ホンダの最後の椅子はやはりアルボンか? | masashik0305のブログ

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ジャンルを問わず、思い付いた事、気になった事を書いていきたいと思います。

とは言え、自作PC関係の話やF1関係の話、ドラマの話なんかがメインになると思いますが。

メキシコGPの最中ですが、トロロッソ・ホンダの最後のシートについて、

・最終戦の後に決定する

・最終戦の後にアレキサンダー・アルボンとの契約を発表する

など情報が錯綜しています。

 

アルボンは今年のF2で、一時トロロッソが熱望していたランド・ノリスよりポイント数(211 vs 197)でも勝利数(3勝 vs 2勝)で上回っており、248ポイント、5勝のジョージ・ラッセルに続いて2位に着けています。

 

「この走りが続くならばハートレーを放出する理由はない」という甘い言葉から僅か1戦で、ヘルムート・マルコから残留するには「ガスリーを倒す必要がある」というムチを貰ったブレンドン・ハートレーは「ここ数戦はガスリーを上回っている(から残留に相応しいはず)、様子を見てみよう」と反論していました。

 

これに対して、トロロッソのチーム代表であるフランツ・トストは「だが、結果は、彼は4ポイント、ガスリーは28ポイントだ」と更なるムチを振るっています。

 

残り3戦ですから、ポイントで並ぶにはガスリーが全戦でノーポイントで、ハートレーが3戦連続6位になる必要があります。

ところがトップ3が居ますので、アクシデントが無い限り、6位まで埋まってしまいます。

トップ・オブ・ザ・レストで7位、6ポイントですから、現実的にはポイントで並ぶことは不可能です。

 

何ポイントなら合格といった話は出ていませんが、残留条件に達成不可能な目標を挙げているのと変わりませんので、ハートレーの目は既に完全に消えていると考えて良さそうです。

 

そんな中で行われた昨日(本日未明)のメキシコGP予選ですが、ハートレーはQ3進出を逃してしまいました。

 

FP1 9位 1:19.024、FP2 6位 1:18.061で空力アップデートは自分に合っていると言っていたハートレーですが、FP3は16位 1:18.637と期待外れのタイムに終わり、Q1 10位 1:16.682(ガスリー 1:16.828)とやや盛り返したものの、Q2は1:17.184で14位に終わってしまいました。

 

普通に考えるとトラックコンディションが良くなっている分、Q1よりタイムが上がるはずですから、チーム全員Q3進出を期待していたと思います。

 

アタックラップでミスしてしまい、無線で「ミスした!みんなゴメン」と言っていましたが、こういうところがチーム首脳から信頼を得られていないところなのだと思います。

一応、Q1はガスリーより上位に居ますが、空力アップデートの有無という違いがありますので、実質的には殆ど差は無いと言えると思います。

 

空力アップデート装着は言及されていませんが、金曜にあれだけ絶賛していた空力アップデートを土曜に外す理由はありませんから、当然装着されていたと思います。

 

さて、メキシコGPは780hPaで平地より22%空気が薄い為、平地と同じパワーを出すにはいつもより1.28倍ほどターボによる加給を上げる必要があります。

タービンの回転数などの制限があるとは言え、タービンの回転数が高い時間がいつもより長い=より発熱する事は容易に想像できます。

単純に言うと、仮に通常のサーキットでタービン回転数の平均が10万rpmだとすれば、12.8万rpmになる訳です。

一方、空気が薄い分冷えない訳で、タービンはいつもより発熱量がおいにも関わらず、いつもより冷えないという二重苦に遭う事になります。

 

思っていたより壊れず、満足しているとフランツ・トストは言っていますが、単に壊れる前に交換しているだけ(レース中に壊れて獲れるポイントを失うよりは良いですが)で、耐久性は他メーカーより明らかに劣るホンダPU、最後まで壊れずにハートレーに一縷の望みをもたらせてくれるでしょうか?