トロロッソ・ホンダがロシアGPでスペック3のPUを投入しました。
その為、決勝は19番、20番グリッドからのスタートになるとの事です。
スペック3は、スペック2から35馬力アップとか、30kW(約41馬力)アップといった噂があるようです。
が、かつてBARホンダ時代にホンダと働いた経験のある某メルセデスエンジニアは、「ホンダのデータは希望的観測で楽観視しているケースが多いので、この数字がそのまま性能向上に繋がらない可能性もある」とコメントしているようです。
F1 Topic:ホンダ新パワーユニットの気になる性能、ついに馬力でルノーPU超えか
流石にマクラーレンとの苦節3年を経験し、レッドブルとのパートナーシップを来年に控えた今、楽観視する程、ホンダに学習能力が無いとは思えませんので、噂は控えめな数字だと思いたいところです。
既にFP1、FP2を走り終えましたが、その効果のほどは良く分かりません。分からないのは、2台にタイム差があり過ぎるからです。
FP2ではピエール・ガスリーがフォースインディアの2台に挟まれた8位のタイムを出しています。
トップのハミルトンから約1.75秒遅れ、7位のオコンから0.015秒遅れ、9位のオコンとは0.01秒差とまずまずのタイムだと思うのですが、僚友ブレンドン・ハートレーはガスリーから0.887秒遅れの1:36.024に留まっています。
同じチームの2台のタイム差としては、FP2最大のタイム差で、ここまで差があるとガスリーの好タイムの理由がPUとは言い切れないように思うのです。
2人の予選順位の変遷はシンガポールGP 終了・・・(涙)にグラフを載せましたが、15戦終了時点でガスリーの12勝3敗です。
が、順位差は、-4位、5位、-2位、2位、8位、6位、-4位、4位、7位、6位、1位、2位、1位、9位、2位と、ハートレーの12敗のうち、半数で5位以上離されています。
順位差が必ずしもタイム差を意味している訳ではありませんが、これではチームとしても何を信じて良いのか分からないのでは無いでしょうか?
特性が未だ謎のままのトロロッソのシャシーにとって、2人のタイムにこれだけバラツキがあると、特性の判断も出来ないように思います。
ハートレー自身は残留に自信をもっているような報道もありますが、ペレスとオコンとまでは言わないものの、これだけタイムのバラツキの大きいドライバーをヘルムート・マルコ博士が良しとするのか甚だ疑問ですね。
明日(既に今日ですが)のFP3、予選で2人のタイムが良い方向に拮抗し、スペック3のパワーアップが前評判通りである事を祈りたいと思います。