惨敗、とも言えるトロロッソのシンガポールGPでしたが、スタートにハイパーソフトを履いたのはギャンブルだったと報じられています。
トロロッソ・ホンダF1密着:スタートタイヤのギャンブル失敗で、低調な予選結果を覆せず
これは、ギャンブルだったのでしょうか?
抜けないコース、タイヤに優しいと言われる車、そして周りより遅い車、という条件を考えると、一番先に思いつくのは、一番硬いタイヤで可能な限り引っ張り、その間に他チームのタイヤ交換で順位を上げ、終盤、オーバーカットされないだけのタイム差が付いた後に、一番柔らかいタイヤに交換する、というタイヤ戦略だと思います。
これであれば、他車に蓋をし続ける事になっても、誰かに蓋をされることは無いので、タイムのロスを最小限に抑えられたはずです。
尤も、ペレスやグロージャンにぶつけられていた可能性は高いですが。
といった誰でも考え付く方法の逆を行ったから、ギャンブルと言われているのでしょうか?
考えようによっては、ユーズドのハイパーソフトやニューのウルトラソフトを履いた周囲のマシンに対して、ニューのハイパーソフトを履かなければ付いていけないという判断だったのかも知れません。
それだけ、自チームのマシンのセッティングが決まっていないと思っていて、ニューのハイパーソフトでのスタートはギャンブルでもなんでも無く、超保守的な戦略だったのかも知れません。
ギャンブルする覚悟があるなら、最初のセーフティカーで一台をソフトに替えて、最後まで走らせる戦略でも良かったように思います。
シロトキンはその戦略で失敗しましたけど。
やはり、トロロッソはチーム力が低過ぎる気がします。
いろいろ言われているマクラーレンですが、車は失敗作でトップは無能でもスタッフは優秀なのでしょう。
チームとしてはトロロッソより遥かに力があるように思います。
来季はチーム力でも、メルセデスには及ばないにしても、フェラーリよりは上に思えるレッドブルと組みますから、今年のような「あれ?」というのは無くなるはず、と思いたいですね。