今日になって以下のようなニュースが出て来ました。
サイトによって2020年説と2021年説に別れていますが、ソースは同じだと思います。。。
F1のタイヤは以下のようにレギュレーションで決まっています。
トレッド幅(接地面の横幅)は、前輪245 mm、後輪325 mm
直径は、ドライタイヤ660 mm以下、雨用(インターミディエイト・ウェット)タイヤ670 mm以下。
ホイール径が13インチなので、330.2mm。
サイドウォールの高さは、(直径-ホイール径)÷2、ですから、
(660mm-330mm)÷2で、165mm。これは前輪トレッドの67.3%、後輪の50.7%に当たります。
市販車風に書くと、前輪245/67R13、後輪325/50R13ですね。
これが18インチになると、ホイール径が457.2mm、同じ様に計算すると、
(660mm-457mm)÷2=101.5mm、前輪41.4%、後輪31.2%で、
前輪245/41R18、後輪325/31R18になります。
市販車用にもありそうなサイズになってきました。
996S64型ポルシェ911が前輪235/401R18、後輪315/30R18だったようです。
そんな事よりも、タイヤのホイール径が大きくなるとどういうメリットデメリットがあるのでしょうか?
【FIAにとって】
市販車に近いタイヤサイズとなる事で、新たにタイヤ・サプライヤーを希望するメーカーが現れる可能性が高い。
【タイヤメーカーにとって】
市販車に近いタイヤサイズとなる事で、市販車タイヤへの技術的フィードバックが増える。
【コンストラクターにとって】
新たなサスペンションシステムの開発が必要。
5インチアップによるホイール重量増※により、タイヤ交換のタイムが恐らく伸びる。
ブレーキローター径も大きく出来るようレギュレーションが改訂され、ラップタイムが向上が期待できる。
※タイヤはサイドウォールが低くなりますが、その分剛性を高くする必要もあり、大きな軽量化は見込めず、ホイール大径化の分、重量増ととなるようです。
市販車では、同じリムサイズで1インチ大きくなると、7%前後、2インチで11%前後、3インチで22%前後重くなるようです。
技術的なメリットは多そうですが、5インチのアップすると幾らマグネシウム合金とは言え2~3kgは重くなるでしょうから、タイヤを交換するピットクルーは大変ですね。