日本のサッカージャーナリストの眼力は? で「晩節を汚すようなことにならなければ良い」と書いた会見が昨日4月27日(金)に開かれました。
昨日のニュースはほぼ南北首脳会談一色でしたので、会見を見たわけでも、全文を確認したわけでもありませんが、晩節を汚すどころか非常に立派な内容だったと思います。
少なくとも、田嶋会長のハリル解任会見よりも遥かに説得力のある内容だと思います。
ハリルホジッチの会見内容によっては、今後海外の著名な監督は日本代表監督就任を敬遠する事まで心配されていましたが、(JFAさえまともになれば、)その心配は無さそうです。
語られた事は、
1. 解任を告げられるまで、協会から一切アラートは無かった
2. 技術委員会は存在すら知らなかった
3. 協会は2人の選手の話を聞き、自分には話を聞かなかった
これから言えることは、
A. コミュニケーション不足だったのはハリルと選手間ではなく、協会と
ハリルであった事。
その原因は明らかに協会のコミュニケーション能力不足にあった
事。
B. 敢えて現在形で書きますが、西野技術委員長および技術委員会
が全く機能していない事。
技術委員長と代表監督は一心同体のはずです。
いくら招聘したのが前任者だったとしても、職務として監督をサポートする責任が技術委員長にはあるはずです。
まして、JFAとして代表チームのサポート体制と技術委員会がある事すら説明していないとは・・・
(これは霜田前技術委員長の責任かも知れませんが)
必要な情報を与えずに情報的に孤立させるのは、気に入らない社員に必要以上の成果を挙げさせない方法の一つですから、「一部のスポンサーや選手から不満が出ている」、「特にスポンサーは最悪抑え切れない」、といった話を一度もしていないとすると、かなり早い段階からチャンスがあれば更迭しようと考えていたとしか思えません。
3.の2人は香川と本田だと思いますが、ハリルの話を聞いていないところを見ても、解任前提で動いていたと思われます。
先に、西野ジャパン発足!でJFAの組織としての無責任さや技術委員会/技術委員長の仕事について言及しましたが、指摘した通りほとんど何もしていなかった事が明らかになってしまいました。
個人的には、今回の解任劇はスポンサー(とそこと契約している有力選手)からの無言?の圧力に屈したものと思っていますが、それを招いたのは会長や技術委員長の責任だと思います。
そんな技術委員長に代表チームを任せないといけないのは悲劇としか言いようがありません。
そして、田嶋会長が技術委員会に「今後も日本人監督で」と要望したのは喜劇です。
この会長は技術委員会の職務を理解していないばかりが、日本のサッカーを強くしたいと思っていないのでしょう。
世界のサッカーのトレンドや日本人の体格や特徴を踏まえて日本が目指すべきサッカーを検討し、それを具現化出来ると思われ(、且つW杯のような戦いで試合中に柔軟に選手交代等の札を切れ)る人材を選ぶのが、技術委員会の仕事のはずです。
最初にサッカーありきで、監督ありきではないはずです。
また、監督が日本人だろうと、一方にコミュニケーションする意思が無ければ、当然コミュニケーションの問題は起きますし、それなりの成績でもつまらないサッカーで観客動員数が減ればスポンサーから監督交代の圧力は来ます。
JFAとして、そのスタイルに確固たるポリシーが無ければ、今回のように受け入れてしまうでしょう。
W杯後も田嶋体制が続くようであれば、2022年は日本代表の居ないW杯を見る事を覚悟する必要がありそうです。
ちなみに、田嶋会長は自らの不手際が明らかになったとも言え、以下のような反応を見せています。
ハリルは、選手が反乱した事よりも、それに監督人事が左右された事を問題にしているのだと思うのですが。。。
恐怖政治を行うような人は自分の行為は全て正しいと思っている為、選手を批判しているように感じるのでしょう。
お願いですから、辞めて頂けないでしょうか。田嶋さん。
首相にせよ、JFAの会長にせよ、国民としては、こういう人材にはトップに居て欲しくないのです。
現状、歴代最低最悪のサッカー協会会長として当選確実です。