昨日は『相棒 最終回2時間スペシャル 第20話「容疑者六人~アンユージュアル・サスペクツ」』の放送でした。
話は、あるホテルの下りエスカレーターの前で、甲斐 峯秋と社 美彌子、衣笠副総監と青木 年男、内村刑事部長と中園参事官の2人連れ3組が偶然出くわし、それを過去に何度か登場している週刊フォトスの記者 風間 楓子が目撃し、自己紹介をしてエスカレーターを降りていこうとしたところ、転落し、怪我をするところから始まります。
風間 楓子は誰かに突き落とされたと言い、派出所の警察官を呼びますが、取り合って貰えず、週刊フォトスではそれを大々的に記事にします。
風間 楓子は実は大阪の暴力団組長の娘で、記事で娘が怪我をさせられた事を知った母親が若い衆を使って、もしくはは若い衆が意を汲んで、まずは青木年男を階段から突き落とすという報復に出ます。
犯人が分からなければ6人全員を殺すとまで覚悟を決めた母親を思い止まらせるためにも、 風間 楓子は特命係に犯人特定を依頼するのでした。
怪我人も3名出ており、2時間という長尺なのですが、本編というよりも裏相棒のようなコメディタッチの番外編という印象でした。
月本幸子が指摘した暴力団排除条例の矛盾や風間 楓子の「暴力団を潰す気なんてない」との指摘くらいで、メッセージ性にも乏しかったと思います。
途中、内村刑事部長が暴力団幹部と癒着しており、それを暴かれるのを阻止する為に威嚇で突き落とした(=シリーズ降板)と思わせたりしましたが、最終的には青木年男が犯人でした。
さて、衣笠副総監役だった大杉漣さんが急逝されたため、今回は杉本哲太が衣笠副総監役を演じました。
ストーリー的に衣笠副総監の登場が必須だったとは言え、やはり大杉漣さんとでは重みが違い過ぎ、代役を立ててまでストーリーに固執しなくても良かったのではないかと思いました。
あと、衣笠副総監が青木年男の太腿に手を置いたり、最後はちょっと怪しげな雰囲気を醸し出していました。
以前、娘、それもかなり歳を取ってからの娘が誘拐されるという事件があり、そちらは正常のように見えたのですが。。。
犯人だった青木年男ですが、これで降板かと思いきや、特命係に配属となり、獅子身中の虫を抱える事になってしまいました。
特命係が3名だったのは陣川警部補が配属されていた極く短期間のみです。
これは、冠城亘が居なくなるという告知でしょうか?
青木年男、「あ」で始まって、「お」で終わる。
相棒のネーミングルールを踏襲していませんが、果たしてどうなるのでしょうか?