先週金曜、テレビ東京系「カクホの女」の最終話が放送されました。
先日以下のように予想しました。
・真犯人は高橋克典
・渡辺いっけいの報告相手も高橋克典
・渡辺いっけいは現場の工作を麻生祐未に依頼
概ね正解でしたが、
・真犯人は高橋克典→黒幕ではあったが実行犯では無かった
・実行犯は最終回に初めて登場した宮川一朗太(反則です)
・渡辺いっけいの報告相手も高橋克典→正解
・渡辺いっけいは現場の工作を麻生祐未に依頼→恐らく正解
渡辺いっけいは思ったほど重要な役割は果たしていなかったようです。
高橋克典は、現場より逃亡しましたが、自分が真犯人(黒幕)である事を認め、伊東四朗を射殺した場面を名取裕子に目撃されてしまいました。
が、一般のバーで射殺事件が起きた事etcを揉み消す必要がありますから、恐らくは警察を辞めたりしていないと思われます。
とすると、名取裕子や麻生祐未、その他の三浦班のメンバーは、殺人及び殺人教唆犯と分かっている人間が身近にいる事になります。どんな気持ちなのでしょう?
最後は、高橋克典を追い詰める事で意見が一致して終わりました。
という事は、続編があるのかも知れませんね。
とアップした後で、とても大事な事に気付きました。
それはTV報道もされ、渡辺いっけいの関与が明らかとなった「炭疽菌テロ未遂事件」です。
TV報道された以上、その顛末を有耶無耶に出来るはずもなく、
・神奈川県警の現職の刑事部長が関与していた事
・それは警視庁の現職の警務部長の指示によるものであった事
・その動機が国際テロ対策会議の警備体制増強が目的であった事
・背景に警務部長の警察権力の拡大志向があった事
などが渡辺いっけいの自供から明らかになり、当然高橋克典も教唆犯として取り調べを受ける事になるはずです。
すると、伊東四朗殺害事件の隠蔽も出来ず、3年前の事件も明るみに出てしまうのでは無いでしょうか?
ですから、追い詰めるも何も、既にほぼ詰んでいる状態です。
という訳で、高橋克典は現在単なる指名手配犯となっている可能性の方が高そうです。
そもそも鶴見辰吾の事件も
1.鶴見辰吾が高橋克典の部下であった時、神奈川の麻薬密売組織への潜入捜査が命じられた
2.そこで首相のマネーロンダリングの証拠の帳簿を発見した
3.元々鶴見辰吾は首相の不正を捜査していた
4.報告された高橋克典が警察権力拡大に比較的賛成である首相を
自分のコントロール下に置くために、事件化しない事を提案
5.事件化を目指す鶴見辰吾と決裂、殺害
鶴見辰吾の殺害ですが、突然裏社会の人間らしき宮川一朗太に依頼出来るはずもなく、以前から計画していた事が予想されます。
とすると、管轄外の組織への潜入捜査の目的は元々2.にあり、決裂した場合は殺害する予定だったと考えるのが妥当そうです。
ですが、2.や3.は捜査2課もしくは東京地検特捜部の仕事のはずで、その辺りの整合性は取れていません。
また、首相の不正とやらが具体的にどのようなもの、どこから来たカネをロンダリングして、どこに流すのかも、具体的な説明が欠落しています。
更に、若い男は炭疽菌らしきものを横浜ナンバーのAMGもしくはBRABUSの男(公務員の収入で買える車ではありませんが、恐らく渡辺いっけい)に渡したように見えましたが、実際に炭疽菌と一緒にいたのは若い男だったり、とまぁ、かなり雑なシナリオだと思い始めました。
ひょっとすると打ち切りが急に決まってシナリオを練る暇もなく無理やり終わらせたのかも知れません。
石橋蓮司をたったあれだけの役で使い捨てるのも普通では考えにくいですし。
という訳で、常識的には続編は無さそうです。説に改宗する事にしました。