1月4日、理事会から提案されていた貴乃花の理事降格処分が評議員会で可決され、決定しました。
処分理由は「礼を失している」という事らしいです。
評議員会は全7名のところ2名欠席の5名で多数決が取られたようです。「多数決」で決定、との事ですので、1名もしくは2名は反対したと思われますが、賛成が何名だったかは公表されていません。
別に何対何だったか公表しても良い気がしますが、2名が反対だった場合、全7名中、賛成3名、反対2名、棄権(欠席)2名と7名に対しては賛成多数では無い為、非公表にしている可能性も・・・
隠蔽体質はここにも現れている?
今回の件では、理事会では処分理由を2つ挙げていました。
1.理事・巡業部長として、貴ノ岩の受傷を把握した直後か被害届の提出前、遅くとも被害届の提出後には速やかに公益財団法人日本相撲協会(以下「協会」という。)へ報告すべき義務があったにもかかわらず怠った。
報告義務を怠ったのは事実であり、その点については釈明の余地はない。余地はないが、同様に報告義務を怠っている人間がいる。
加害者 日馬富士と白鵬である。
(他の力士は白鵬が何もしない以上、自分達が何か出来るはずもないので酌量の余地は十分にある。)
この2人について、報告義務違反で処分されたという事実は無い。
処分を検討されてすらいない。
貴乃花を処分するのであれば、当然この2人を処分、少なくとも処分を検討するべきであろう。
2.調査への協力拒否
2-1 貴乃花親方は「警察捜査を優先する」「捜査の結果を待つ」などを理由として、これをことごとく拒否してきた。貴乃花親方によれば 「危機管理委員会が貴ノ岩の聴取をすることは、警察捜査に支障を来すことになる」という。しかしながら、警察捜査に支障をきたすという判断は、県警の指示ではなく、貴乃花親方本人の判断であり、これは極めて不可解な弁明である。
相撲協会の非常識さは内部の一部の正常な人間にしか分からないであろうから、県警が協会に話すと操作に支障をきたすなどという判断を出来る訳が無く、不可解では無いのだが、協会の論理から行くともう少し
2-2 11月30日の協会の定例理事会において、警察の捜査が終了した後は貴ノ岩の聴取に協力すると確約したにもかかわらず、12月18日まで委員会による貴ノ岩等への聴取要請も拒否してその義務を怠った。
送検後も検察の指示で警察は補充捜査をする場合がある。それが外部から窺い知る事は出来ない事である以上、「警察の捜査が終了」は検察の処分決定後と考えるのが妥当だろう。
他の弁護士も「一般的には送検で警察の捜査が終わったとは言えない」とコメントしている。
よって処分理由には当たらないはずである。
元高検検事長である危機管理委員長が知らないはずは無いのだが、無視している点で協会の悪意を感じる。
ちなみに上記の説明は何故か危機管理委員会からされています。
貴乃花の忠実義務違反は相撲協会の危機という事なのでしょうか?
事件を示談に済ませようとした協会の隠蔽体質、白鵬の態度やマナー、八角理事長のリーダーシップ欠如などの方が相撲界にとって余程の危機だと思うのですが。
総じて、貴乃花も悪い点は多々あるが、それより悪いと思われる横綱等は野放しである点、このような事態を招いた一因は理事長の能力欠如にあるのは明白であるにも関わらず、相応しい責任を取っていない点、見識も常識も無い評議員会議長が出しゃばっている点、等々で世間は一気に貴乃花擁護になっているように思います。
協会の体質を変えるには、理事長に一般企業の経営者を連れてくるなどが必要だと思うが、それには外圧が必要だと思っている。
外圧1.公益法人認可取り消し
外圧2.どこかのテレビ局で、この問題についてdボタンで投票する国民総投票とかいった番組を放送する。
世の中の動向を無視している協会、評議員会幹部の目も少しは醒めるだろう。