横綱日馬富士の暴行問題についてまとめてみました。
宴会の二次会にて
・日馬富士が貴ノ岩に対し、兄弟子に対するあいさつが足りないなどと生活態度を説教。
・貴ノ岩の携帯に着信、確認しようとスマホに手を掛けた
無断で手を掛けたのか、断って手を掛けたのかは不明
実際に操作したのか、持っただけなのかは不明
・日馬富士が貴ノ岩をビール瓶で殴打
・「人が話をしているときに…」と激怒
・流血して倒れた相手にのし掛かるようにしながら素手で激しく殴打を繰り返した(20~30発は、とあるので、30発前後か)
・止めに入った白鵬を突き飛ばし、照ノ富士も数発殴られた。
現時点のマスコミの論調は、下記のようなものです。
・(逃亡・証拠隠滅の恐れは無いと考えられるため)書類送検
・罪状は「傷害罪」
・起訴される可能性も有る
一般人なら逮捕、といった横綱に特権があると誤解させるような記事もありますが、横綱は衆人環視に近い状態であるのに対し、一般人の場合、逃亡の恐れが無いと判断する根拠に乏しい為、逮捕止む無し、というのが実情でしょう。
問題は、1発殴っただけでは無い、というところです。
更に数10発、止めに入った白鵬を付き飛ばしていますので、制止後も殴り続け、何回目かの制止でやっと止まったのか、殴りつかれて止めたというところでしょうか。
1発なら傷害で済むと思いますが、更に制止も聞かずに殴り続けたとなると、話は別です。
一般人ならかなりの確率で死に至るような暴行で、関取と言えども、殴り続ければどういう結果が待っているか容易に想像できるはずです。
にも関わらず、殴り続けたとなると、「殺意」まではいかないにせよ「未必の故意」は認定されてもおかしくないように思います。
とすると、起訴されるかどうか、では無く、起訴の罪状が「傷害」か「殺人未遂」のどちらになるかが争点という話ではないでしょうか。
と思っていたところに、11月16日になって、以下のような事が報道され始めました。
・貴ノ岩は日馬富士に対して暴言も吐いた
・白鵬がビール瓶では殴っていないと証言した
いずれも日馬富士を擁護する内容で、相撲協会が事件を揉み消そうとして各方面に手を回しているとしか、思えないですね。
また、貴乃花親方が被害届の提出を報告していなかった事も問題視されているようです。
が、貴乃花親方からすれば、明らかに刑事事件で基本的に警察に任せるべき、上記の相撲協会の隠蔽体質を考えると報告すれば揉み消されるため、報告しなかった、という事でしょう。
ある役員などは「2場所程度の出場停止で済むレベルじゃない」と呆けた事を位っているようです。
相撲協会の認識の甘さと隠蔽体質にはうんざりです。
日馬富士は引退、理事長、広報部長、危機管理部長は引責辞任という結末が妥当と思いますが、さてどうなりますやら。