清宮ドラフトと騒がれていた2017年のドラフトが執筆時点で3位指名確定まで終了しました。
清宮はソフトバンク、阪神、楽天、巨人、日本ハム、ロッテ、ヤクルトの7球団が競合。
引き当てたのは、7球団の中で唯一面談をパスした日本ハムでした。
日本ハムであれば、うまく育ててくれるかも知れません。
広陵の中村捕手は中日と広島が指名、地元 広島に決定しました。
オリックスと西武は社会人No.1とも言われるJR東日本の田嶋投手を指名し、オリックスがくじを引き当てました。
個人的に注目していた履正社の安田尚憲選手は清宮を外したソフトバンク、阪神、ロッテの3球団が指名し、ロッテで交渉権が確定しました。
と書いていくと埒が開かないのですが、全球団の1位指名を見ていくと、
ソフトバンク 高校内野手(左)×→高校内野手(左)×→大学投手(右)×→高校投手(右)〇
西武 社会人投手(左)×→大学投手(左)〇
楽天 高校内野手(左)×→高校捕手(左)×→大学投手(右)〇
オリックス 社会人投手(左)〇
日本ハム 高校内野手(左)〇
ロッテ 高校内野手(左)×→高校内野手(左)〇
広島 高校捕手(右)〇
阪神 高校内野手(左)×→高校内野手(左)×→大学投手(右)〇
DeNA 大学投手(左)〇
巨人 高校内野手(左)×→高校捕手(左)×→大学投手(右)〇
中日 高校捕手(左)×→社会人投手(右)〇
ヤクルト 高校内野手(左)×→高校捕手(左)〇
こうして見ると、巨人が、最初内野手に行き、次に捕手に行き、最後は大学の投手に行き、2位で大学の捕手に行くなど、補強ポイントの優先順位が明確になっていない印象を受けます。
左打ちの内野手/捕手が確実に欲しいのであれば、最初の指名で安田または村上に向かえば良い訳で、補強ポイントを忘れて清宮の名前に釣られた感が大きいです。
（個人的に、清宮は化けないが、安田は化ける可能性があると思っているので）
2012の菅野、2013の小林と田口は良いとして、2014は岡本や戸根、高木で今一つ、2015も桜井、重信で今一つ、2016は畠が良いかも、という感じで、スカウティング能力、ドラフトの指名戦略には大きな疑問符が付きます。
と思っていたら、3位も社会人の捕手を指名しました。
確かに捕手は必要ですが、もう訳が分かりません。
ま、一番の補強ポイントは監督、コーチ陣ですけど。
あと、DeNAの大学出身の左投手好きも相当なものです。
2014 2位 石田、2015 1位 今永、2016 1位 浜口、2017 1位 東。
皆活躍しているので、東も続いて欲しいです。
興味深いのはソフトバンクですね。
将来性のある長距離ヒッターを2人外し、即戦力の大学投手も外した後は、将来性のある投手を取り敢えず確保、2位で大学のアンダーハンド、3位で横浜高校 増田珠選手の指名権を獲得しました。
青嵐泰斗 石川投手は2位で中日が指名。1位の鈴木投手は即戦力、2位は将来性と投手は十分だと思いますが、捕手は良いんですかね？
2017/10/28 追記
巨人は育成でも捕手を2人指名しました。。。
識者やスポーツ紙等でも意味不明なドラフトという評価のようです。
少年野球程度の経験の無い自分でも、（仕事として野球の事だけ考えるようになれば）もう少しマシな仕事が出来そうな気がする。
やはりフロントも現場も総入替が必要なようです。