仏式バルブの自転車にゲージ付きのポンプで空気を入れていて、ハンドルを押し込むと一気に空気圧が高まり、その後、じわじわと空気圧が下がっていく、という場面に遭遇する事があります。
ポンプの空気圧ゲージが示しているのはタイヤ内の空気圧ではなく、ポンプ内の空気圧です。仏式バルブや米式バルブの場合は、ポンプヘッドをセットした状態だとバルブが開きっぱなしになるため、ポンプ内の空気圧=タイヤの中の空気圧となります。
一方、英式バルブは空気を入れるときだけバルブが開く方式です。一回入った空気はバルブがしっかりガードしてしまいますので、ポンプのゲージのところまで来ません。
ですが、空気を入れようとポンプを押し込んだ時に、空気入れの中で空気が圧縮されて圧が高まり、その空気圧はゲージに表示されます。
そのままポンプを一番下まで押し込むと、ポンプの中の空気は全てタイヤに入り、ポンプ内に空気は無くなるので、圧力もなくなります。なのでゲージの針は元の場所に戻ります。
ハンドルを押し込むと一気に空気圧が高まり、その後、じわじわと空気圧が下がっていく、は英式バルブと似たような現象が起こっているのだと思われます。
要するに、ポンプヘッドをセットした状態ではバルブが開きっぱなしになるはずがそうなっていない、という事でしょう。
では、どうするか。
仏式バルブの自転車への空気の入れ方をネットで探すと、
・バルブの先端のネジを緩め
・緩めたネジの先端を押して、空気を抜く
というおまじないを必ずやるように、と出て来ます。
これは、空気を入れる前に軽く空気を抜き、弁の固着を外しておく為のものですが、これが十分では無かったと考えられます。
もう2,3度、空気を抜けば、押し込んだ後のゲージの針はピタッと止まってくれるはずです。
皆、一度や二度は経験していると思うのですが、仏式で、というのはネットで探しても余り出て来ません。
知恵袋などで出て来ても、的外れの回答が多いように思いましたので、備忘録的に書いてみました。