前回、巨人が来季の1軍コーチングスタッフを発表で村田真一ヘッドコーチの選手としての実績やコーチとしての実績が残留に相応しくないといった主旨の事を書きました。
今回は試合中の作戦面において巨人のベンチが優秀だったのか?についてちょっと書いてみたいと思います。
セイバーで厳密に検証している訳では無いので、その辺はご容赦ください。
2017年のセ・リーグ レギュラーシーズンの成績は以下の通りでした。
見てみると、巨人の打率、本塁打数は阪神と同じである事が分かります。
防御率も0.02差と僅差でしたが、ゲーム差は6.5も付いてしまいました。
その原因は阪神の得点が589であるのに対し、巨人のそれは536と9%も少ない得点に終わっている事に有ります。
盗塁数の差が14ほど有りますが、セイバー理論では1盗塁当りの得点寄与は0.17だそうで、盗塁数14は2.38点にしかならず、大勢に影響は無い数字です。
昨年末から今年にかけて巨人のコーチなどは「打率」、「打率」と叫んでいましたが、得点を増やすには、
・打率を上げる
・打てなくても作戦で点を取る
の2つあるように思います。
日本では、ノーアウト1塁では判を押したように送りバントをさせますが、ノーアウト1塁と1アウト2塁のどちらが点に繋がりやすいかと言うと、統計的には前者である事が分かっています。
ある時には送りバント、ある時は強行、ある時はエンドラン、というように状況、次打者に応じて作戦を立てる事で得点数は変わって来ると思っています。
右から2列目に打率1厘当り、何得点したかを挿入してみました。
恐らくこの数字は打率に比例するのでは無く、打率が良ければ良い程、得点もより多くなると思いますので、打率が違うと比較は難しいと思いますし、打率が同じでも、塁打数や連打等で変わってきますが、1つの目安という事で。
打率が良し悪しは打撃コーチの、防御率の良し悪しは投手コーチの、本塁打の多寡は選手の素質+打撃コーチの能力に依存するところが大きいと思いますが、打率当りの得点となると、完全にベンチの作戦立案能力の問題と言えます。
勿論、ベンチが素晴らしい作戦を立てたのに、選手が遂行出来なかったというケースもあるでしょう。
ですが、選手が遂行できない作戦を立ててしまったとすれば、それは作戦立案能力の問題と思います。
DeNAと同レベルの采配を振るっていれば、2位になれた訳ですから、Bクラスに甘んじたのはも100% 高橋由伸監督、村田ヘッドコーチが無能だったから、という事です。
2017年 セ・リーグで一番点を取れなかったのは、ヤクルトですが、あの打率では仕方ない部分もあったように思います。
また、セ・リーグで一番ダメな監督は(やはり)中日の森(繁)である事も分かってしまいました。
やはり、というのは、昨年、成績不振で休養した谷繁の後を引き継いだにも関わらず、休養前の谷繁時代より低い勝率しか残せなかったからです。
図らずも、昨年後半の成績が実力(の無さ)通りだった事を証明してしまいました。
そういう意味では、セ・リーグで一番無能なのは、中日のオーナー、なのかも知れません。