大谷翔平、WBC(投手)辞退! | masashik0305のブログ

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とは言え、自作PC関係の話やF1関係の話、ドラマの話なんかがメインになると思いますが。

日本ハムの大谷投手が投手としてのWBC参加を辞退しました。
 
日本ハムは侍ジャパンに連絡済みと言い、小久保監督は日ハムの会見で初めて知ったかとのように言い、更に、吉村GMが小久保監督の見解を聞きたいと発言した事で、ネットでは日ハムの対応に非難が集中しているようです。
 
仮にもMLBのGM補佐まで務めた人物が契約的に問題となる発言をするはずもありません。個人的には、日ハムの行為は、欧米であれば何の非難も受けるものでは無いと思っています。
 
その主な非難は、
1. 謝罪が先だ
2. 事前に小久保監督と相談して辞退を決めるべき
3. 小久保監督に直接伝えていないのはおかしい
4. 伝えたと言っているが、伝わっていないのであれば、伝えた事にならない
といったようなものです。
想像ですが、多くは生徒や学生だったり、社会人であっても契約関係と縁のない人達の意見なのだろうと思います。
 
各非難について、私見を述べさせて貰うと、
 
1.について
大谷投手の不参加の原因は足首の故障のようですが、日本シリーズで少し痛めたが然程酷いものではなく、WBCの強化試合で痛めたものを引きずっている、と大谷投手自身がコメントしていました。
これで、ペナントシーズンを棒に振るような事があっても、侍ジャパンは何の責任も取らない訳です。
日ハム的には、先に謝るのは、侍ジャパンだろう、という感じなのかも知れません。
 
2.について
統一契約書によると、プロ野球選手は2月から11月まで所属チームとの契約下にあります。
サッカーの場合は、例えば、
・W杯予選、本選は断れない
・親善試合やリオ五輪は断っても構わない
など、クラブチームが代表に選手を供出するケースをFIFAが細かく決めていて、代表としての活動中の故障等についても補償が定められています。
 
一方、侍ジャパンの場合は日本人のやる事ですから、そんなに細かく決めているとは思えず、参加については、「日の丸を背負う」の一点のみに縋ったボランティアのようなものだと思います。
恐らく、契約的(契約書のようなものがあるかも疑問ですが)には、参加不参加を侍ジャパンに相談する義務など無いと思います。
 
また、大事な選手を預けて故障させて返して来て、謝罪のひとつも無いような人間に相談しても意味が無いと思ったのかも知れません。
 
根回し至上主義の日本の感覚からすると違和感はありますが、間違っていないことは確かだと思います。
 
3.について
この非難については、組織に属した事のない人間がしているのだと思いますが、代表への招集は小久保個人がしているものでは無く、侍ジャパンとして招集しているものです。
であれば、参加不参加の回答も侍ジャパンにするべきものです。

勿論、事前もしくは直後くらいに小久保監督に報告するのが親切だと思いますが、それすらしないところを見ると、小久保監督に対する不信感が相当強いのかも知れません。
 
4.について
言うまでも無く、伝えた事が伝わっていないのは、伝えた側の責任では無く、伝えられた側の問題です。
非難している人は、お客様からの伝言が受け取った人のミスで伝わらなかった時、お客様の責任にするのでしょうか?
 
日本ハムは、当り前の権利を当り前に行使しただけで、ルール違反をしている訳では無いのですが、ドラフトの強行指名など、何かと日本人の感覚にそぐわない行為で叩かれる事が多く、今回も似たような感じです。
 
その後、NPBの事務局長が、日ハムより、投手としては「辞退」という言葉を交えて難しいと報告を受けていた事を明らかにし、小久保監督の発言は「(辞退の方向とは聞いていたが、)まさか会見で公表するとは思っていなかったので驚いた」という意味だと補足したようです。
 
それでも依然として、日ハムを一方的に非難する人が多いのは相変わらずで、思い込みに囚われ、正しい判断の出来ない人の多さに愕然としてしまいます。
 
日ハムには一点だけ。辞退を決めたと大谷投手が言っている日が侍ジャパンに報告したとされる日の翌日なのは、きちんと日ハムに説明して貰いたいところです。