昨日からフジテレビで「キャリア~掟破りの警察署長~」が始まりました。
同じ時間帯でTBS 日曜劇場の新ドラマがあり、前評判では劣勢が予想されているようです。
内容ですが、オリジナル脚本で、キャリアの新任署長が現場の刑事達の反感を買いながらも現場で活躍するというものです。
出世にしか興味が無かった今までキャリアと違い、現場に顔を出したがるキャリアと頭からそれに反発する現場叩き上げの刑事と定番の設定なんですが、よく考えると結構不思議な設定です。
今までキャリアに顔も口も出された事が無いはずの現場が、「キャリアに顔や口を出された」事自体に反抗しているのです。
口を出した内容がトンチンカンなら別ですが、特にそういう訳ではありません。
捜査は知らないかも知れませんが、思考能力は何倍も上のはずです。
何せ、百数十万人いる同年齢の中で千数百人しか受からないキャリアなのです。
受かる能力が有って受けていない人も居るとしても、数千人に1人の逸材である事は間違い有りません。
初めて口出しされたのであれば、頭ごなしに否定する前に、何を言い出すか話を聞いてみようという事になるのが普通のような気がします。
まして、数年で異動するとは言え、上司なのですから。
ドラマの方ですが、署長の言動は至極当り前なもので、どちらかと言うと反目する現場の刑事の方がズレているように思いました。
どうしてドラマの刑事はこうポンコツに描かれるのでしょう。
実際の警察官達がこのレベルだとすると世の末です。
設定としては、ちょっとだけ、今野敏の「隠蔽捜査」を思い出しました。
(杉本哲太と古田新一で数年前放送されていましたが、全くイメージが違った為、一切見ていません。)
「隠蔽捜査」の竜崎伸也は方面本部長より上位の警視長です。
正論 & 合理的過ぎる言動で、せいぜい、本部の管理官の反感を買うくらいで、流石に自分で捜査などしませんので、現場の刑事との軋轢もありません。
その言動から周囲から変人と思われていますが、その言行一致の姿勢から密かに現場の刑事からも尊敬されているようです。
そう言えば、「ガリレオ」の岸谷さんも本人曰く、去年入庁、で警部補ですから、キャリアのようです。
本来は1年で警部に自動昇進するはずなので、「去年入庁で警部補」は有り得ませんが。
まぁ、「警視庁ナシゴレン課」という新ドラマでは、25歳を警視庁の課長にしちゃったり、何でも有りですけど。
捜査1課長が警視正である事を考えると、本庁の課長は最低でも警視だと思います。
キャリアでも25歳なら警部止まり、警視になるのは29歳か30歳。
この「警視庁ナシゴレン課」は捜査に出掛けず、刑事部屋で難事件を推理&解決してしまうようなので、その活動に捜査権も逮捕権も不要ですから、警察組織の一部である必要性は皆無です。
であれば、警察から極秘で委託を受けている組織という方に良かったような気がします。
25歳で課長というインパクトは無くなりますが。
来週からはIQ246も始まります。
相棒、科捜研、ドクターXと今クールはレコーダーが忙しくなりそうです。