アルスラーン戦記 第15巻「戦旗不倒」刊行! | masashik0305のブログ

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ジャンルを問わず、思い付いた事、気になった事を書いていきたいと思います。

とは言え、自作PC関係の話やF1関係の話、ドラマの話なんかがメインになると思いますが。


第1巻の発売から30年目にして、アルスラーン戦記(原作)の新刊が発売されました。

第1巻「王都炎上」(1986年)
第2巻「王子二人」(1987年)
第3巻「落日悲歌」(1987年)
第4巻「汗血公路」(1988年)
第5巻「征馬孤影」(1989年)
第6巻「風塵乱舞」(1989年)
第7巻「王都奪還」(1990年)
第8巻「仮面兵団」(1991年)
第9巻「旌旗流転」(1992年)
第10巻「妖雲群行」(1999年)
第11巻「魔軍襲来」(2005年)
第12巻「暗黒神殿」(2006年)
第13巻「蛇王再臨」(2008年)
第14巻「天鳴地動」(2014年)
第15巻「戦旗不倒」(2016年)

7月から荒川版アニメの第二部も始まりますが、王の血を引かない王子の物語で、考えるとかなり不思議な物話です。

・王位継承権は男子にのみ与えられる国で王と王妃の間に生まれた子が女の子だった為、その子はどこかに預けられた。

 -> 普通は男の子が生まれるまで何人か子を作るのでは?
   特に王家に女の子が生まれると不吉といった記述は無いので、どこかに預ける必要も無いのでは?

・王妃の愛が実子に向かうのを王が恐れ、秘匿したという説もあるが・・・

 -> 生まれた子が男だったらどうするつもりだったのか?

・12歳頃まで王子である事を知らず、乳母夫婦に育てられていた。

 -> それまでの間、王宮に王子が不在である事をどう繕っていたのか?
   アルスラーンに帝王学を学ばせていた記述は無い。
   幾人か居る候補から選んだという気配も無い。

・王も王妃も血は繋がっていない事から、アルスラーンを疎んじていた。

 -> とは言え、大事な後継者では?
   幾人かの候補から選んだのであれば、もう少し大事にしそう。
   男子であれば誰でも良く、優秀かどうかは問題ではなかったと推測される。

・疎んじられていた事をアルスラーンも薄々気付いていた。

 -> もっと歪んだ性格に育ち、あんなに素直の子にならないのでは?

田中芳樹は「銀河英雄伝説」でも分る通り、王位継承者が優れた人物とは限らないという理由で、統治者の世襲については極めて否定的です。

が、上記のように、幾人かの候補者から優秀なアルスラーンを選んだという訳では無いとすれば、アルスラーンが素直な性格に育ったのは奇跡的な事で、優れた統治者としての資質を有していたのは、世襲で優れた人物が王位を継承するのと同様、単なる偶然という事になります。

せめて、王の知らないところで、ブァフリーズなど側近達が同年代の子供達の中から特に資質に優れた子を選んだのがアルスラーン、といった裏話が欲しかったところです。

いずれにせよ、あと1巻で完結との事です。

残るは、

・王と王妃の実娘は3人のうち誰か?
・どういう役割とするのか?
・ザッハークとの戦いはどう決着するのか?
・ヒルメスetcの野望の結末は?

といったところですが、十二国記と並んで刊行ペースの遅い作品ですから、いつ終わるか全く分りません。。
(十二国記は第一作から今年で25年目、最新作から今年で7年目。)

果たして東京オリンピックまでに終わるでしょうか?