☆天国からの地獄 | 天使パパ・39w分娩中の死産/パパを選んでくれてありがとう

天使パパ・39w分娩中の死産/パパを選んでくれてありがとう

30歳の時、9週で流産
31歳の時、39週3日で分娩中の死産を経験

戸籍に残せなかったけど、僕ら夫婦の子どもである「拓都」のことはいつまでも忘れない。

同じような経験をしている人のblogを見て勇気づけられ、自分も経験を書いています。

分娩室に入り30分から1時間くらいで死産がわかり、

その後拓都を出産するのに4時間ほどかかった。

 
ぼくはずっと、妻のそばにいたが、
この時間は人生の中でも一番の地獄の時間だと思っていた。
 
妻はよく頑張ってくれた。
本当にすごいと思うし、ありがとうでは足りないくらいの感情だ。
 
希望がない中、ゴールがない中
人生最大の痛みに耐えてくれた。
みんな赤ちゃんの産声を聞けるというゴールがあるから頑張れるのだと思う。
 
ぼくの妻はそうではないのに頑張った。
すごい妻なんです。
 
数日が経ちこれ以上の地獄はもうないかなって考えていた。
結婚して7年。流産も経験し子供はなかなか出来なかった。別に焦っていたわけではないけど。
 
ようやく再度の妊娠がわかり、嬉しかった。
臨月に入りもう大丈夫だと思っていた。
いっぱい拓都の準備をしていた。たくさんのモノを買った。家も買った。
 
全部使えなくなってしまった。
ただの地獄を味わったのではなく
天国からの地獄を経験したんだった。
 
たぶんこの気持ちは経験した人にしか分からない。
まだ今は家族にしか会いたくない。
でも少しずつ前を向いている自分と妻がいる。
 
人間ってすごいと思う。