
医学用語で「せん盲」っての知ってる?精神障害の一種、ある意味じゃ記憶喪失みたいなモノかも知ンないな。
人品清廉で誰からも尊敬を集めるジェントルマン、大手術の末に麻酔が切れて目が覚めたら別人になってたって話。「看護師のネェちゃんよぉ、いいパイオツしてンじゃねぇか。グヘヘ、一発やらせろや」、突然そンなコト言い出した次の瞬間に「あれ?ボク、今何か言ったかな?」みたいな。こういう変心がしばらく続く場合もあるらしい。ケースバイケースで。コレがせん盲の代表的な症状らしいのね。

コレについちゃ、今は亡き中村勘三郎さんが有名なのか?俺はそう思ってンだけど。
多分、最終的に死に至ったガン手術だろう、長時間に渡る昏睡から目覚めるとコレに近い症状を見せたンだそうな。彼の場合はさ、過去の女性遍歴をツラツラ話し始めたンだそうな。歌舞伎役者はなぁ、やっぱ隠れて(なくとも)そういうのはあるわなあ。あの女はこうだった、この女はああだった、みたいな。赤裸々に、当然シモ関係の暴露を。奥さんの前で。
ま~、奥さんにしてみりゃショックの嵐だろうさ。信用してきたダンナさん、ましてや献身的な看病に当たってきた身だ、いくらナンでもこのタイミングがねぇだろう!みたいな。

このせん盲ってヤツ、要するに自由に好き勝手したくなる症状だってコトだと思うンだ。立派な紳士だろうが歌舞伎の第一人者だろうが、世間で生きるに於いちゃぁ一定のガマンするコトがあンだろ。逆にそうでなかったら、自分の欲望全開でいったら単なる子供か動物かってコトになっちまうし。大人だったら当たり前の話よ。
手術か入院か何かの反動なのかな、タガが外れるってコトなンだろ。野生なり子供なりになっちまうってコトなンだろう。俺の中じゃ、エロ方面にいくモンだと思ってたけどそうでもないっぽい。本人にとっての抑圧を解放、人によっての自由に向かうってこったね。勘三郎の場合はどうなンだろ、隠し続けるのが苦しかったってかなぁ。
まぁ、どっちにしろ、周りは困惑するわな。突然違う人に変わるンだから。ショックはデカいに決まってらぁな。
去年肝臓ガンを患ったお父っつぁん。一応、ガン自体は完治はしたンだけど、どうやらこの影響があるらしいンだ。まぁ、ソレも状況次第で出てくる表現も変わるンだけどさ。でも、周りはかなり影響を被ってるね。もちろん、俺もかなり食らってるンだわ。







