俺が子供の頃、小学校から中学に掛けてくらい、バリバリのジャイアンツ小僧だったのよ。毎月「月刊ジャイアンツ」を買って、隅から隅まで読むような熱烈ジャイアンツファンだったのね。当時はオーラをまとったスター選手が揃ってたからねぇ、全部の選手がカッコよく見えたねぇ。そのスターオブスターズが原辰っつぁんで、でも俺はキャラ立ちまくりのキヨシのファンだったね。
で、その月刊ジャイアンツなンだけど。毎年12月号は卓上カレンダーが付録に付くのね。毎月プレー中の1カット×12月、表裏ではあっても結構豪華だよね。今のご時世から見たら。その中の1枚、当時正捕手の山倉のプレーの月があって。ソレだけでもなかなかレアだけど、盗塁を刺そうと2塁に投げる瞬間のショット。コレもまたレアよ、弱肩でお馴染みの山倉だモン。
でも思ったね、やっぱキャッチャーは盗塁阻止が一番光る瞬間なンだな、って。田舎の中学生がさ。
巨人から電撃的な発表がありましたよ。ＦＡ加入から2年の炭谷銀仁朗、金銭トレードで楽天に移籍。
あまりにもいきなりでビックリしたねぇ。っていうか、炭谷だったかぁってのが正直なトコ。一昨年まで正捕手だった小林誠司、俺は頑張って欲しいと思ってる男がずっとトレード候補としていい加減なネットニュースで扱われてさ。パリーグに商品展示するための交流戦起用、だとかさ。う～ん、巨人で不遇を囲うくらいなら他で輝く方がいいのかな、とも思ったり。ネットがしつけぇからさぁ、俺もそンな風に思うようになってたのさ。そしたらコレだモン。マジでビックリした。
誠司は守備はいいけどバッティングが悪いから使われない、よく言われてはいたけど、でも銀仁朗だって同じくらい悪いじゃん。ずっと釈然としてなかったンだ、俺は。ベテランの域に入った両者ともキャッチャーとして経験値が高い、だけどドッチもバッティングが悪い。似たようなタイプだってコト。
こうなると比較するしかねぇ、ドッチかどこか秀でてるトコはないか。重視されたのは生え抜きであるコト、ソレにイケメンであるコト。結論として銀仁朗だった、そういうコトなンだろう。
そもそもだよ、ハナっからコイツは必要なかったンだよ。ＦＡになったなら獲らなきゃもったいないくらいの考えだったンじゃねぇの？アッタマ悪りぃ獲得だぜ。だけどさ、特に必要とは思えねぇコイツをFAで獲ったせいで西武に行くハメになった内海、コイツの立場がねぇじゃん。銀仁朗のコトなんざどうでもいい、内海に対して失礼だぜ。かつてのエース、元所属チームのやり方のせいでどんどんステイタスが落ちてンだぜ？
だから熱烈な巨人ファンだった俺が、今はファンを辞めてンだ。一応ね。
さぁ、ソコで残った誠司だ。辰っつぁんに冷遇される立場は変わらないけど、だけどかつてのジャイアンツファンだった記憶が思い出されるのさ。ウン、例の卓上カレンダーで輝いてた山倉の姿をさ。
やっぱキャッチャーは肩なンだよ、ソコが一番カッコいいトコなンだよ。鬼肩呼ばわりされる誠司、意外性の男なンて言われるくらい打てなかった山倉、この2人がそンなに違うか？むしろ山倉は肩弱かったぜ？そこそこ打てるけどリードの雑な大城よか誠司を使うべきだぜ、辰っつぁんよ！
一方でね、日テレG＋で巨人のスター選手8人くらいのプレートセットみたいなヤツを売ってるのね。実は、そン中に誠司も入ってるのね。そういう部分もあったのかなぁ、親会社からの横槍があったのかなぁ。
プラス、もう一つ。かつてのイケメン大スターだった辰っつぁん、ジジイになってもジェラる部分もあンじゃねぇかなぁ。だからムダに難癖付けンじゃねぇかなぁ。