とりあえず"最初の"退院に向かいました | 松村マサル子の日常に訊け!

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役者・松村マサル子の日常で起こったことや感じたことを綴ります


群大病院ってなぁ広いね、その敷地でドコに行けばいいのか迷ったりするね。クルマを駐車場に入れるにも一苦労だぜ。
天気のよさに比例してくンない群馬特有の空っ風が吹きすさぶ日曜、寒さってよか冷たさが体に堪える群馬大学病院、今日はお父っつぁんの退院日なのよ。1月のガン細胞破裂からの緊急手術、からの入院、そっからめでたく退院と相成りまして。
まぁ、まだめでたくもねぇンだけどさ。今日は出血が収まったからいいだろって段階での退院で。また次の治療のための入院が待ってるワケだから。それでもまぁ、3歩進ンで2歩下がる的な。その逆の2歩下がったから1歩前に出るって程度。

やっぱそもそもの話になっちゃうけど。そのガン細胞がね、12cm以下になンないと治療自体出来ねぇらしいのよ。器具に収まンねぇらしくて。で、お父っつぁんが救急車でやって来た時はそのレベルを越えてた、と。この状態じゃとてもウチじゃ対応出来ない、と。本来の予定じゃこうなるハズじゃなかったンだけどね。
だからまずはこのサイズを少しでも小さくして下さい、ファームで鍛えてから1軍のグラウンドに合流して下さい、そういう話で。まぁ、この緊急入院だって(多少想定内だったけど)スケジュールから外れてたワケだけどさ。

で、今日ンなってやっと、めでたく2軍に合流出来る状態になりました。そういうコトで。全体的な治療云々は別問題、大至急取り組むべきをやっつけたってだけの退院。あくまで破裂が収まったってだけの話で。
来週になったらまた別の病院にさ、紹介状を書いてもらったトコ、やっぱ群馬の病院での入院生活に入るってワケだ。でもさぁ、とにかく俺は心配なンだよね。前にも書いたけど、いきなり俺ントコに電話掛けてくるくらいヒマっつーか辛いっつーか。入院したくねぇのが分かるのよ。何もやってなかった立場だけどさ、この先を考えると、…やっぱ心配は募るわなぁ。

でも一方でね、変に不思議に思うのね。今までずっと有給を使って担当医とかモロモロに当たってきた兄貴じゃなくて、なンで今日は俺なの?いや、忙しい平日と違って日曜だから大丈夫だけどさ。ま、1週間の疲れがあるからどうせなら、とは思う部分もありながら。ソコまででもねぇから別にいいンだけど。
あのねぇ、…軽くだけ、嬉しい気持ちがないでもない。車イスに乗りたい?だったら1Fから持ってくるからココじゃなくアソコで待ってろ、段取り的にソレがいい。舞台人は動きの効率を考えるのさ。俺の動きも素早くなってるような気がする。
こういうのはいつまで続くのかなぁ。今日は最初の1歩だからね。俺の担当具合にもよるけど、こういう気持ちが持続してりゃいいなぁ。先は長いンだろうからさ。