サンバの勢いに転ばさせられました | 松村マサル子の日常に訊け!

松村マサル子の日常に訊け!

役者・松村マサル子の日常で起こったことや感じたことを綴ります


昨日の続き、産業祭の2日めでございます。昨日の本番、昼間が終わってからも会社ン中で追加準備があったりフツーに事務作業があったり。ただでさえクタクタだってのに、一刻も早く寝てぇってのに。結局21時ッスわ、会社を出られたのが。
なモンだから、今朝は現場準備は大したコトないのに朝からヘロヘロですわ。トイ面のうどん屋テントで朝メシですわ。あ、ウチの隣の先輩からビールを押し付けられてね。朝からね。困るなぁ、はは。

でもこンだけじゃ済まねぇのよ、モノ売り以外にも予定があンだよ。ホント言うと昨日からね、2日連続ってコト。
いつもだったら春先にやってた大規模な会議所主催の音楽フェス、今年はこの産業祭ン中に組み込ンじまってさ。フェスを、この産業祭の1コンテンツに引き込もうって魂胆やね。他からのお客さんもライブをエサに呼び込もうっていう魂胆。いや、別にいいけどさ。

だけどそのせいで問題が出てくるのよ。出演ミュージシャンに合わせた大小いくつかのステージが必要になる、イベントエリアのあちこちにさ。そうなるとだよ、各ステージの専属スタッフも大人数が必要になる。会議所のメンバーもそれぞれのステージ要員として協力してもらう必要が出てくるワケだ。
そうなるとだよ、産業祭の名物になりつつある恒例のサンバパレード、例年メンバーのかなりの人数を集中させてたサポート、絶対人数が足ンなくなっちまうワケだ。

結果、年度アタマとケツの儀式担当だったウチの委員会、その警護を何故か担当させられるハメになっちまった。だけどとにかく人数がいない、委員会以外で協力を求めるべき人がいないワケだ。
だったらしゃーねー、委員会の立場として俺も出ないワケにいかねぇよ。それでも例年の半分の人数だし。会社のテントを姪っ子に任せて、不安に駆られながらも警護用のトラロープで囲わにゃなンねぇのさ。
どうにも不粋な警護だけどねぇ。だけどさ、例えば浅草サンバと違って細い商店街の道路じゃコレしかないンだな。

基本、この警護ってのは輪っかにしたトラロープでサンバチームを囲って、パフォーマンスに合わせてゆっくり進むと。そういうモンなのね。だけど人数の少なさか、いつの間にか俺は最後尾に立ってて。
このポジションがさ、ま~大変!前の方はただ進めいいだけだけど、ロープの限界が分かる後ろは制御せにゃなンねぇ。引っ張られても内側のスペースを確保するべく、逆に後ろに引っ張ったり。ロープを腰に当てて、マトリックスよろしく体重を後ろに掛けて。「ザケンなよ、テメーッ!」くらいの勢いで。

挙げ句、後ろへの体勢をキープし切れなくて前方につんのめってさ。キレイにハデに前回り受身を取っちまったよ。でも役目としてスペースをキープせにゃなンねぇ、即座に持ち場っつーか後ろに引いたね。そのアクションムーヴが美しかったのか、立ち膝の俺の背中に子供が触れたよ。「大丈夫?」的に。うむ、まだアクション芝居の感覚は残ってるな。
しかしナンだな、去年よか圧倒的に少なかった今年の売上、会社のテントよかこの警護に比重のあった今年の産業祭だったってかな。だけどだよ。とにもかくにもやれやれだぜ。

ペタしてね