子供の横で写真を撮りまくりました | 松村マサル子の日常に訊け!

松村マサル子の日常に訊け!

役者・松村マサル子の日常で起こったことや感じたことを綴ります

昨日書いた常設展示で時間を調整して、やっと入れた「深海」展。この入場ゲートだけでもリキ入ってる感が伝わるね、色ンなテクニックを駆使して深海を表現しようって苦労が見える。学芸員さんたちの表現者欲が伝わってくるわ。
そうね、俺だって突発的にやって来たとは言え、TBSラジオの宣伝に思いを膨らませて来てるワケだし。残り時間が少ないながらも目一杯楽しませてもらいまっせ。よっしゃ、行くぜぇ!
…って、異常に混ンでるンですけど。っていうかさ、人が全然動かないンですけど。この辺りが美術館との違いか、見てる人が「進ンで下さい」ってスタッフの声にまるで耳を貸さないのね。特に子供が展示の前に居座って一向に動こうとしねぇのよ。コレじゃそうなるわなぁ。
まぁね、家族連れっつーか子供に興味持ってもらいたいってイベントだし、その意味じゃ成功なンだろうけど。だけどさぁ、親は何やってンだよ。ちったぁ空気読めって。こういう展示に慣れてないンだろな、美術館も知らねぇンだろ。夏休みの宿題目当てってか?
展示のドアタマにこういう深海魚のホルマリン漬けを持ってきたってのはそういうコトだよね。掴みはOK的な、子供が食い付くネタで後にも興味持たせるって手法。
だけど所詮はホルマリン、横の生きた姿の動画と違って完全に白っちゃけてる現物。中にゃ焼き魚かとカン違いするくらいのモノまで。そうなるとね、動画と現物をシンクロさせようと子供は必死にイメージするわな。ずっと展示の前から動かないって。
いや、確かに「うおぉ」にも「うぅむ」になりますよ?完全にエイリアンの世界だし。だけどさぁ、とりあえず動いてくンねぇかなぁ。
この画像並び、徐々に海が深くなってく過程も表現してるのね。最初からそうだけど、深度が進むにつれて一層動かなくなるのよ。時間が、さぁ…。
今回の1番深い海域の展示、そういうトコだからサンプルも展示スペースも少ねぇのに、アタマ悪そうな大学生チームがタムロしてだべってやがるし。あのさぁ、そういうのはガード下の飲み屋でやってくンねぇかな。
ったく、せっかく期待して来たのにイライラが募るばっかだぜ。宣伝し過ぎるとこうなンだよね、イベント自体のクオリティを下げる客層まで来ちまう結果になンだよ。まぁ、子供はまだアリだけどねぇ。
スペースを移りながら気付いたンだけど、今の音声ガイドって携帯っぽくなってるのね。あちこちで通話してるっぽい風景、…博物館らしくねぇなぁ。コレがコレからのスタイルになンのかな。
イベントの掴みはそういう感じだったけど。だけど思うに、主催側は深海調査の報告、成果&現状を知ってもらいたいって気持ちがあると感じた。現場の人がラジオでも地味に言及したけど、国の予算とかやる価値とか、そういうアピールの場でもあるンだろうな。
そのために上画像の探査船の縮小版とか、逆にこの2倍サイズの深度6000mまで潜る調査船とか。この丸いヤツなンてさ、3人乗りなのにヒザをこすり合わせるような小ささなンだぜ?かなりの過酷な環境だよ。しかもマシンにドコか破損でもあろうモンなら1発で命を落とす状況、そりゃ応援してもらいたいと思うよね。こういう機会でもないと誰にも知られねぇジャンルだし。
事前の予想を覆して、俺が1番興味惹かれたのはこのコーナー。大震災を引き起こした海底はこうなってましたってトコ。プレートのズレがまた次のズレを呼ンで津波を起こしましたって説明動画もセットで。
めちゃめちゃ説得力があるのね、しかも実際の海底の状況もあればより唸らせてくれて。コレは勉強になるわぁ。やっぱ海底調査は必要ですわ。
多分ね、コレは最後の展示だから動かねぇガキどものテンションはキープしてないと思うけどね。だけど大勢いた小学生の中の1パーでもいいよ、ココを食い入るように見てもらいたいと思ったね。
しっかしまぁ、とにかく疲れる展示だったな。