去年の春のコトか、会議所の青年部執行部にねじ込まれた時、新年度挨拶ってコトで組織のジィさんたちに顔見せさせられてね。そン中に1人、もっとローカルな商工会でも顔を知ってるデカい会社の社長もいてさ。一通り挨拶を済ませて、フツーならソレで終わるンだけど、そのジィさんが口を開いたのよ。「もっとさ、青年部で婚活に積極的になってもらいたいと、オレは思うンだよ」。そのコワモテのジィさん、そう言った最後に俺を睨ンだような気がするのね。「分かってンのか？オメーのコトを言ってンだぞ？」、凄っげぇプレッシャーをさ、青年部じゃなく俺個人に向けられたように感じたのね。
ヤクザの親分役演やらせたらいい芝居しそうな人だわ、ホント、素で。
ま、ある意味じゃ、ソレも気ィ使ってもらってるってコトになンのかな。表現方法は別として。だけどさぁ、もう1人いるンだよ。大きなお世話な気遣いをしてくれてる先輩が、会議所ン中で。上画像のプール、分かりずれぇかも知ンないけどとりあえず大規模プール、その経営者なのね。
でだ、そのバカデカい施設をフルに利用して、色ンな企画を考えて婚活パーティをやってます、と。ふむ、劇団制作をやってた立場で見たら結構頑張ってるなぁ。企画を変えてアレコレ出してる部分は評価出来るね。
だけどソレとコレとは、個人レベルじゃ全くの別モン。そのハズなのにさぁ、よく言われンだよなぁ、「松村クン、今週末空いてない?」。いや、ソコまでしつこくはないけどね。だけど仲がいいだけにプレッシャーを感じるのね、どうせなら"オレのポイント"に貢献しろよ、みたいな？いやいや、何かいいタイミングがあったらね、ソレは全然OKですよ？ええ、タイミングさえあればって話ッスけどね。ええ、そうなンスよ！いや、マジで！(結構必死)
その先輩からね、先週電話がきたのね。「とりあえず、市役所に松村クンを推薦しといたから」。
「え～、まずは今回の"街コン"の趣旨を説明させてもらいます。「ジョブ婚」という企画で、深谷市で仕事に従事する男性の婚活をバックアップするのが目的でして、よりよい出会いをセッティングしたいと思います。市内の事業活性化と同時に人口流出を防ぐ、または増やすのが目的です。その方法ですが、こちらでA5版の小冊子を作りまして、趣旨に賛同いただき前向きに結婚をお考えの方を紹介するコトを考えています。つまり男性が主体となりまして、特定の個人でも興味持ってくれた女性にアピールするという手法です。ですから、この冊子には仕事や趣味、色々な情報と写真を載せさせてもらいたいンですよ」。
「実は今回は第2弾でして、前回は地元産業を押し出す意味も込めて、農産業の男性で集めたンですよ。冊子に登場したのは9名、そちらに載せずに当日だけ参加した方は12名、でも女性のお目当てはもちろん掲載した人です。あ、お出でになった女性は男性の3倍でした。わざわざ千葉から来た人もいましたね。それで今後の予定ですが、仕事風景の写真だけじゃなく、趣味に関連する写真も撮りたいと思ってます。こうやって直にお話しして大まかに分かりましたが、またお話する時にもう少し情報をいただいて最大限の助けになりたいと思いますので」。
ふぅ～、…変に疲れた。業務終わりの会社にね、その市役所担当2人が来てね、そういう話をしてったンだわ。別に俺はOKしたつもりはねぇンだけどなぁ。先輩はどういう話してンだか。でも少し前にさ、女芸人が一般の婚活パーティーから結婚に辿り着いたって話があったじゃん？その事例と似た話かも知ンねぇなぁ。いや、とは言っても、俺はソコまで必死なワケでもないンだけど。っていうかさ、俺の意思から外れた何か流されてるようでヤだな。いや、どうこう言える年じゃないけどさ。
なンだけど、あまりにも男性優位なのが気に入らねぇ。キャバクラ店頭に在籍してるネーちゃんの写真が飾られるような、逆にその立場になるようで気持ち悪りぃし。
そもそもだよ、そうまでしなきゃなンないホド、俺ってモテないの？いや、モテる男だとは言わねぇけどさ、だけどまるでモテなかったワケでもないンだぜ？こう見えて。こンなガイキチにもタデ食う虫は意外にいるモンなンだぜ？たまに、ね。
なのにだよ。…ホントにコレでいいのかなぁ、市のHPやら冊子やらで恥を晒さなきゃいけないモンなのかなぁ。会社的にも、ねぇ？マジ困った…。