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やりたいことを、やりたいときに。

教育工学を専門とする大学教授が書いた本。
著者はなかでも学習環境デザインという分野を専門としているようで、本書ではどのような環境があれば人は学ぶモチベーションを高めるのか、それを職場でどのように生かすのかについて説明されています。

今年読んだ中で最も面白かったうちの一冊です。
とても読みやすくてお勧めです。

学ぶとは、何かを教えるとか、与えて行われるものではなく、自分で気づいてもらう、自発的に自分の興味あることをつきつめていってもらう。僕はそう思ってます。だから、学習者のモチベーションをいかに高めてあげるか、やる気を引き出してあげられるかに興味を持っています。
本書においては、モチベーションは個人の能力や思考というよりも、周囲の環境で変えることができるという視点で考察されており、多くの示唆を得ることができました。

6章以降に書いてある、プレイフルな環境をつくる事例も豊富でとても参考になりました。職場にパーティとりいれたい!
ミヒャエル・エンデ
岩波書店
発売日:2005-06-16

Twitterで教えてもらって読んだ一冊。
自分はそれまでまったく知らなかったのですが、児童文学の不朽の名作だそうですね。

主人公は、人の話を本当に聞く能力をもつモモ。
最初は街の人と仲良く暮らしていましたが、あるとき時間泥棒である灰色の男たちの出現。街の人たちは次々に時間銀行に自分の時間を預け、生活も心もゆとりをなくしてしまい、モモのところに来なくなる。そんな街の人を救うためにモモが時間泥棒から時間を取り戻すために奔走するという物語。

最初は落ち着いた入りで、「ふーん」と読んでいましたが、時間泥棒が登場してからはどんどんストーリーにのめり込んでいき、わくわくが止まりませんでした。読み終わったときは、すっごい面白いじゃんこれ!!、って興奮しましたね。子供はもちろん、大人にもオススメ。不朽の名作と言われるだけのことはあります。

後から調べたところによると、作者は利子が利子を呼ぶ貨幣経済への批判を本書に込めたらしいですね。僕はそれにはぜんぜん気づきませんでした。時間銀行に預けた時間に利子がつくところが、貨幣経済をあらわしているのかもしれません。それにしても時間銀行っていうコンセプトは面白くて好きです。

街の人々は自分の時間を節約し、その時間銀行に預ける。徹底的に効率を高めることで、次第に生活にゆとりがなくなり、心がすさみ、子供にもそれを押し付け、”役に立つこと”以外は禁止してしまう。

以下、引用
”遊びを決めるのは監督のおとなで、しかもその遊びときたら、なにか役に立つことをおぼえさせるためのものばかりです。こうして子どもたちは、ほかのあることを忘れてゆきました。ほかのあること、つまりそれは、たのしいと思うこと、むちゅうになること、夢見ることです。 ”

これは現代社会と同じですね。自分も時間泥棒に時間を奪われていないか、時間に追われていないか、反省です。児童文学と甘くみてはいけない。とても考えさせられます。本当に大事なことは何か。

印象に残っていること
■時間の花
自分の時間の部屋が出てくるのですが、この世のものとは思えない美しさの花が咲いて、すぐ枯れて、また次の花が咲くというシーンがあります。
時間のはかなさ、貴重さを感じさせてくれました。

■時間を司るマスターがいるエリア
急いでいると入れなかったり、後ろ向きに進まないと進まなかったり、そのエリアの1日が街での1年だったり、相対性理論?

■モモの孤独
モモのところに誰も来なくなって、モモは孤独になります。
どんなにすばらしい聞く能力を持っていても、一人では何もできない。
人は人との係わり合いの中で生きている。
表紙からして最近の流行系です。結局行けなかったのですが、友人が誘ってくれた読書会の課題図書ということで読みました。

新入社員のヒロが大失敗を繰り返しながら、謎のメールのアドバイスを受けつつ成長して行くという物語。
大成功した後、調子にのって大失敗して、そこからクライアントの信頼を取り戻すという流れが、以前読んだ「僕の人生を変えた29通の手紙」にそっくりです。本書の方が軽い感じのストーリー設定ですね。さくさく読めました。
メールの秘密がわかったら、もう1回ざっと読むとまた違った面白さがあります。

さて、時間は守る等、新入社員として心得ておくべきことを一通り学べるし、主人公が仕事をさぼってパチンコに通う日々の心境など、新入社員には参考になるところもあると思います。深い内容ではないですが、新入社員がおもしろおかしく基本を学ぶにはオススメです。

僕はアラサーということもあり、新入社員の行動というよりは、部長や上司の主人公に対する接し方が参考になりました。
部下の心情を把握し、必要以上にかまわないけど、いざとなったらさりげなく声かけたり、一緒になって喜んだり、盾になったりと、物語の中といえど感心しました。

昔メンターに言われたことを思い出しました。
上司の仕事は謝ることだと。
本書の上司はまさにそうですね。