こんにちは、吉田昌生です。
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先日募集を開始しましたオンライン養成講座ですが、
定員に達しましたため、お申し込みを締め切らせて頂きます。
たくさんのお申し込みを頂き、ありがとうございました!!
さて本日は、「マインドフルネス」の効果について、
瞑想の経典と脳科学的な視点で書いてみようと思います。
私たち現代人は、1日の半分以上 が、
「マインドレスネス(マインドワンダリング)」になっていると言われています。
実際に、マインドフルネスを実践すると、
いかに自分が「マインドレスネス(マインドワンダリング)」であるかに気づきます。
と同時に、実践を繰り返していくと、
心の働きとは別の心の働きを観る視点(メタ認知、気づいている意識)があることに目覚めます。
「マインドフルネス」は「気づき、自覚」のこと。
心と身体を少し引いたところから観ている視点を養うこと。
反対に、無意識に妄想している状態を、
「マインドレスネス(マインドワンダリング)」と言います。
これは気づきがない無意識の状態で、
脳内のDMN(デフォルトモードネットワーク)が活性化した状態と言えます。
この頭の中が忙しく、注意が散漫な状態(DMN)によって、
脳のエネルギ ーの8割近くが消費されているそうです。
DMNの働きが過剰になり常に妄想していると、
脳と心のエネルギーが漏れていきますし、
自動思考が湧きやすくなってくるので、
今この瞬間に「在る」ことが難しくなります。
常に、思考と一体化していると、
心(妄想、判断、過去の印象 = 色眼鏡)を通して起こった出来事(事実)を解釈するので、
ありのまま観ることができません。
古典的な例えを使うなら、
ロープを蛇と見間違ってしまうのです。
瞑想(ラージャヨガ)の重要な経典、
ヨーガスートラにはこうあります。
1章5節
心の状態には五種類あり、それらは、苦痛に満ちたもの、あるいは苦痛なきものである
せっかくなので、
心の五つの状態を紹介します。
1)正しい認識(PRAMANA)
2)間違った認識(VIPARYAYA)
3)空想(VIKALPA)
4)熟睡(NIDRA)
5)記憶(SMRITAYAH)
瞑想による直接体験、気づきは、
1)正しい認識(PRAMANA)に分類されます。
今に完全に在る時、事実を確認している時に、苦しみはありません。
ですが、心の働きと自己同化していて、
妄想や感情の波に飲み込まれているときは、
事実と解釈、イメージや記憶とごっちゃになりがち。
だから、
あるがままの現実と頭の中の妄想(解釈)を分けて、
内なる智慧(気づき、直感、身体知)とつながるためにも、
今この瞬間に意識を向けて、心の働きを静かにする
=DMNの働きを穏やかにする必要があるのです。
マインドフルネス瞑想を実践すると、
内側前頭前皮質の活動が向上することで、
自己認識 &セルフコントロール能力が高まることがわかっています。
思いやりと関連がある機能をする側頭頭頂接合部が大きくなることもわかっています。
またうつ病、PTSDの患者さんは、
学習や記憶 、感情のコントロ ールに関係する海馬の灰白質が少なくなっているそうですが、
マインドフルネスを実践すると、海馬の機能が活性化し、多くなるそうです。
闘争 ・逃走反応を起こす機能の扁桃体の灰白質が減少し、大脳皮質の厚さが増します。
とくに現代人は、頭でっかちになっているので、
心身のバランスをとるためにも、身体感覚を意識する時間を増やすことが大切です。
というわけで、
その効果の高さゆえに、2600年以上前から現代まで伝えられ、
脳科学的にもその効果が証明れているマインドフルネス。
一緒に実践していきましょう。
吉田昌生でした。