「神よ、われに与えたまえ、
変えられないことを受けいれる心の平静と、
変えられることを変えてゆく勇気と、それらを区別する叡智を」

by.ラインホルト・ニーバー博士

ヨガのポーズのとり方とも通ずる
名言(ニーバの祈り)を解説してみる。



心の平静さを保つには、
「変えられること」と「変えられないこと」
見極めることが大切。

自分の意思で「変えられないこと」
抵抗しないで、ありのまま受けいれる。

「変えられないこと」を無理に変えようとしても、
思い通りにならない苦しみが増し、イライラや無力感が生じる。

現状をうけいれ、心の平静さを保ち、
「変えられること」にエネルギーを注いだほうが無駄がない。
 
では、
「変えられること」と「変えられないこと」
この2つの違いを見極めるにはどうしたらいいのか?


それは…
「これは自分が変えられることか?」
と問いかけること。

もしも答えが
「ノー(=変えられない)」ならば、
それは、ありのまま受けいれる。

もしも答えが
「イエス(=変えられる)」ならば、
率先して、行動して変えていく。

じゃあ、「自分が変えられないこと」とは具体的に何だろう?

まず過去は変えられない。
他人(パートナーや子供)も変えられない。

また天気、景気、渋滞など、
外側の状況も変えることができない。

自分の感情や生理反応も
(直接的には)変えることができない。

終わったことや他人、天気、感情を、
変えようとすればするほど苦しくなるだけ。

「変えられないこと」に対しては、
ありのまま受容する。

愚痴を言ったり、抵抗するのはやめて、
心のエネルギー漏れを最小限にして、
今できることに意識を向ける。


では、
「自分が変えられること」とは具体的に何か?


過去と他人は変えられないが、
未来と自分は変えられる。

自分の感情は変えるのは難しいが、
自分の思考と行動は比較的簡単に変えることができる。

例えば、
出来事に対する「意味づけ」や「解釈」。
何をするか、何をしないかは、選択できる。

今できることにフォーカスして、
自分自身の在り方が変わっていくことで、
「変えられないこと(他人、過去、状況、感情)」も
(結果として)変わっていくかも。



最後にまとめ。

「神よ、われに与えたまえ、
変えられないことを受けいれる心の平静と、
変えられることを変えてゆく勇気と、それらを区別する叡智を」


「変えられること」と、「変えられないこと」を見極める智慧がないと
過剰に反応的になりストレスを感じやすくなる。

ヨガのポーズ中の感覚との向き合い方も同じ。
DOINGモードとBEINGモードの使い分けが鍵。


穏やかな心で、
自分の枠(コンフォートゾーン)を広げるには、
自分が影響を及ぼせる範囲(エッジ)を見極めること。

「変えられるところ」
DOINGモードで、勇気を持って行動する。
欲する、努力する、能動的にチャレンジする。

でも、
「変えられないところ」は許す。
BEINGモードで、あるがまま受容する。
それまでの努力や期待、こだわりも手放して、
平静さを保ちながら、今あるものを大切に味わう。

以上、
ニーバーの祈りの解説。

 

マサオでした。


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