こんばんは!吉田マサオです。

今週はイベントが盛りだくさんでした。

怒涛の一週間がやっと終わり、
ほっと一息をついてこの記事を書いています。


まずはヨガフェスタ横浜2016も満員御礼!
(約90名の方に参加していただきました)










なかには、

「ヨガに対する考え方が変わった!」

「これまでマインドフルネスに関する本を何冊も読みましたが、
初めてマインドフルネスを実感することができました!」

といった嬉しい声もいただきました。

私自身、ヨガフェスタに出演することは、
2009年にヨガ講師を志したときの目標でした。
ですので、とても感慨深いものがありました。



そして、ヨガフェスタが終わってすぐ、本の締め切りを終え、
マインドフルネス瞑想合宿@湯河原リトリートへ。









こちらも濃い〜時間をすごせました。
飛行機や新幹線ではるばる来てくれた方は、
今頃、ご自宅で一息ついてらっしゃるころからしれませんね。

(あらためてヨガフェスタ&リトリートに
ご参加くださった皆様ありがとうございました)


さて本日は、呼吸法についてです。
先日の内容に関してご質問をいただいたのでお答えします。

先日の記事はこちら
「瞑想の基本1(ヨガの呼吸法&瞑想に適した姿勢について)」
→http://ameblo.jp/masaonoblog/entry-12200581064.html



ーーー 引用スタート ーーー

昌生先生

いつも、楽しく拝読しています。

先日、呼吸についてメルマガでお話がありましたが、
呼吸法に関して質問です。


先生の誘導cdによると、

「吸う息と吐く息の間が長くゆっくりになってくる
吸っているかのような吐いているかのような状態になる」

と解釈しています。

その状態になると心が落ち着きますが
呼吸がとても浅くなってきて、ほとんど息をしない、
という状態になります(自分の気持ち的に)。

そうすると、
「これでいいのかな?」
と集中が切れてしまいます。


お時間のあるときにでも
もしヒントになることがあれば
教えていただきたく存じます。

10月からのオンライン講座には申し込みをすませました。
講座でひとつ抜け出せたらなぁーと思っています。

それではお身体に気をつけて
ますますご活躍されることを期待しています。

ーーー 引用終わり ーーー

ご質問ありがとうございます!
とってもいい質問ですね!


まず、呼吸がとまっても大丈夫です。

集中力が高まり、それが持続すると、
心の働きが静かになっていき、代謝が下がり、
呼吸するのも忘れていたという状態(禅定)に入ります。

もしも息がとまっているのが心地よければ、
そのまま止まり続けていても大丈夫です。
(それは瞑想が深まっている証拠です)

ただ怖くなるなら無理にとどまる必要はありません。
決して、無理はしないようにされてくださいね。


ーー


せっかくなので、
調息(呼吸法)について解説します。

こちらは合宿でもお伝えした内容なのですが、
せっかくなので、メルマガでもシェアしたいと思います。

ヨガの呼吸法のことを、
「プラーナヤーマ」
と、言いますが、


これは、

「プラーナ」=「呼吸」と、

「アーヤーマ」=「止める、延長」

という言葉を合わせた言葉です。
つまりプラーナヤーマの語源は、「息の休止」のこと。



この一時的な「息の休止」を
ヨガでは「クンバカ」といいます。

この「クンバカ」が瞑想のキモといっても過言ではありません。


「クンバカ」には大きくわけて2種類あります。


1 意識的な人工的なクンバカ
  (=サヒタ・クンバカ)


2 自然におこる天然物のクンバカ
  (=ケーヴァラ・クンバカ)

です。

簡単に言うと、
「意識的に息を止めるクンバカ」と、
「自然にとまるクンバカ」があるんです。


試しに、次に息を吸いきったら、
そこで、息を止めてください。


20秒程度止めながら、読んでください。
(私もとめながら書きます)








酸素消費を最小限に抑えるコツは、その感覚に抵抗しない。
あれこれ考えないのがポイントです。








どうでしょう?



息をとめると、心が一点に集中しませんか?







どうでしょう?



息をとめると、あれこれ考えられなくなりませんか?









そろそろ20秒たちました?










恨まれるのも嫌なので、
この辺でやめておきましょう(笑)











それではゆっくり吐いてください。



はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(自然な呼吸を味わってください)





今のが、


1 意識的な人工的なクンバカ
  (=サヒタ・クンバカ)


です。

自分の意思で息を止めるクンバカです。

(効果としては、
20~30秒適度息をとめると、
「静寂」&「集中」を引き出しやすくなります)





一方で、

2 自然におこる天然物のクンバカ
  (=ケーヴァラ・クンバカ)

は、自然に起こるクンバカです。



一心不乱、無我夢中に集中していたら、
気づいたら、息をするのも忘れていた。
そんなクンバカです。



といっても、何も特別なものではありません。


ヨガの呼吸法を練習すれば誰でも実感できます。
(拙著「マインドフルネス瞑想入門」の朝か夜のシリーズを、
毎日実践すれば誰でも実感できると思います)



もしくはヨガのクラスに通っている方でしたら、
今度、クラスの最後、シャバアーサナでくつろいでいるとき、
呼吸を観察してみてください。


集中が深まり、心の働くが静まり、
息をするのを忘れている瞬間があると思います。


それが、

2 自然におこる天然物のクンバカ
  (=ケーヴァラ・クンバカ)

です。




といっても、
この二つは紙一重。

最初は、人工的に、真似からはいって、
徐々に、天然物に近づけていきましょう。


ただしクンバカをやる上で、大切なのが、
絶対に無理しないこと。

がんばりすぎると逆効果です。


あくまで気持ちいい範囲で、
息を引き延ばしていきましょう。






さらに細かく言うと、


息を吸いきったときのクンバカ
(アンタラ・クンバカ)


息を吐ききったときのクンバカ
(バーヒャ・クンバカ)


にも分けられます。


つまり、
吸いきった後にとめたら、
「アンタラ・クンバカ」で、

吐ききった後にとめたら、
「バーヒャ・クンバカ」になります。


べつにこんな名前は覚えなくていいです。
大切なのは、息と息の間の折り返しです。


今、無理やり息を止めましたが、
これらは、息を止めようとしなくても、

吸う息 と 吐く息の間
吐く息 と 吸う息の間

この二つの息の終わりを手伝っていくと起こります。



鼻にティッシュを置いたら、



え、呼吸してる?




ん、死んでる?



あ、かすかにゆれるてる?



あ、生きてる?



って思えるほど、
呼吸が細く長く引き延ばされた状態です。




つまり、呼吸と呼吸の「間」を、
十分に「味わう」ことで、自然と呼吸が止まります。


厳密に言うと、息は止まらないのですが、
息が止まったかのように繊細な気が流れている感じです。


『してるのかしていないか
わからないくらい薄くて、ほそ長~い息』
になるんです。


この時、代謝が下がり、脳が休息し、
頭の中が整理され、身体にもいろんないいことが起こっています。
(自分の本質とつながって、
魂に栄養がチャージされていると捉えてください)




ちなみに、私のクラスやWSでは、
呼吸法(プラーナヤーマ)からマインドフルネス瞑想に入るのですが、

すでにこの時点で、
ケーヴァラ・クンバカ(自然におこる天然物のクンバカ)が起こっている方もいます。


そんな場合でも、もしも、私が
「お腹の膨らみ、縮みを観察しましょう」
と誘導しても、それに合わせなくて大丈夫です。


その時点で呼吸がとまって、
お腹の膨らみ、縮みが感じられない場合は、
無理にお腹の膨らませたり、縮ませたりする必要はありません。

その場合は、
その息がとまった感じ(静寂)を
あるがまま観察していきましょう。



って、こんなことを書くと、
また誤解されるかもしれないので補足します。


呼吸法は、あくまで導入です。

マインドフルネス瞑想にはいったら、
呼吸法はコントロールしないようにしましょう。

また特定の状態に執着すると、苦しくなります。

今日の話を聞いて、
「自然と呼吸が止まっているのが、
瞑想が深まっている一つの目安である」と知って、


「おお!これがケーヴァラ・クンバカか!
やったぜ!瞑想が深まった証拠だ!」

とジャッジして、喜びすぎないようにしましょう。

もしくは、

「ああ、呼吸が浅い!息も止まってない。
もしかして、正しくできないんじゃないか?
自分は本当に集中力がないな」

とジャッジして、イライラしないようにしましょう。


一喜一憂すると心が揺れ動きます。

「もっと、もっと!」
という渇いたエネルギーによって、
また「こんなの嫌だ!」という嫌悪、抵抗や摩擦によって、
心が波打ち、気づきの力が弱まります。


だから、気づきを連続させるために大切なことは、

「今、ここ」に意識を集中させること、
「ジャッジしない!(判断&反応しない)」


この二つのあり方によって、
心の平静さ保ち続けることができるのです。

これが結果として、
集中力を高め気づきを連続させる秘訣
です。


今日の話をまとめると、
自然と呼吸が止まっても大丈夫。

そのまま止めていても、苦しくなったら、
身体は自然と呼吸してくれるので、大丈夫です。

それは瞑想が深まっている証拠です。
そのまま続けていただけたらと思います。

(ただし、特定の状態を求めすぎない、
瞑想が深まらないからといって嫌悪で反応すると心が揺らぎます)




マサオでした。


ーーーーー


セミナーのお知らせ

マインドフルネス瞑想セミナーを開催します。

イベント名は、

「マインドフルネス2、0」

〜4人の瞑想講師によるシナジーイベント〜

「ビジネス瞑想」の平本あきおさん
「心を整えるマインドフルネスCDブック」の人見ルミさん
「ピュア・バランス」ヒプノセラピストの宮崎ますみさんと
ご一緒させていただきます。

11月3日(木)文化の日
場所は、泉ガーデンコンファレンスセンター


内容は、
13:00〜13:50 講師 人見ルミ
14:00〜14:50 講師 平本あきお   
休憩  
15:00〜15:50 講師 吉田昌生   
16:00〜16:50 講師 宮崎ますみ
休憩
17:00〜17:45 パネルディスカッションQ&A

一日で、いろんなアプローチの深いいいい瞑想を体験していただける内容です。
私はヨガの実践と、「気づき」と「慈悲」をテーマにします。

「マインドフルネス」に興味がある方は、この機会にぜひ!

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