こんばんは、吉田昌生です。

今日は人との「会話」のなかで行う
マインドフルネスの実践方法をお伝えします。

その前に東京での新講座の告知です。

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『ビジネスに活きる!~マインドフルネス瞑想~』
開催日時:2016年4月29日(金)19:00~21:00
開催場所:Body,Mind and Spirit Research Lab(BMS R-Lab)
住所:品川区西五反田1-25-1 KANOビル5F
03-6303-9977(開催当日の会場へのご連絡)

受講料 :5000円 (事前お支払い) 
→http://www.bodymindspiritresearchlab.com/?p=14463

(前回の告知で繋がらなかった方申し訳ありません。
リンクが変わりましたので、今回は大丈夫です)

こちらの講座のご予約は、
TEL:03-6409-6504(講座の内容、予約確認、お支払について)
Body,Mind and Spirit Research Labまでお願いします。

またしばらく東京では開催しませんので、
この機会にぜひご参加ください。

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マインドフルネスは、
日常生活のすべてに応用することができます。

例えば、
呼吸に意識を向けたら、
呼吸を感じる瞑想になりますし、

歩く感覚に意識を向けたら、
歩く瞑想になります。

味覚に注意を集中したら、
食べる瞑想になりますし、

人との会話に集中していたら、
それもマインドフルネスの実践になります。


私のヨガクラスでは、
自分の内側の感覚や感情に対して、
気づいて受容することをテーマにしてますが、

人とのコミュニケーションにおいても
その考え方は基本的に同じ。

自分自身に対する受容的な在り方が、
身近な他者とよりよい関係を築くことにつながっていく。

と私は確信しています。
それではいってみましょう!

ご説明するまでもありませんが、
会話は下記の2つの要素で成り立っています。

・相手の話を聞く

・自分が話す

です。


~ 2つのモードに分けて考える ~


相手の話を聞くほうは、
どちらかと言うと、BEINGモードで、

自分が話すほうは、
どちらかと言うと、DOINGモード

2つのモードに分けて
意識するとバランスがとれます。

初めて聞いた方のために解説すると、

BEINGモードとは、
ありのまま感じている在り方で、

DOINGモードとは、
自分から積極的に働きかけていく在り方のことを指します。


ヨガのポーズを深める場合も同じで、

ポーズの前半は、
DOINGモードで能動的に伸ばしていき、

ポーズの後半は、
DOINGモードで受動的に感じていく。

マインドフルにポーズをとる秘訣は、
この2つのモードの使い分けることにあります。

今回は、この二つのモードを
「会話」に当てはめて考えたいと思います。

1 相手の話を「聞く」場合(BE)

2 自分が「話す」場合(DO)


それぞれのポイントを見ていきましょう。
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1 相手の話を「聞く」場合(BE)
マインドフルに「聞く」ためのステップは、以下の3つになります。

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ステップ1 「今、ここ」
まず相手の話に自分の注意を「全て」向けて耳を傾けます。

例えば、誰かと電話する際、
まず会話していることを意識します。

まず基本的な在り方は、「今、ここ」です。
心が、「今、ここ」にちゃんとあるのかどうかが
コミュニケーションで最も大切です。

それは、

「この会話が終わったら、何食べようかな」

「あの、仕事の件大丈夫かな」

と、考えながら聞くのではなく、
相手のメッセージや存在そのものに関心を向けるということです。

全ての精神エネルギーを今に集中させ、
気前よく相手の声や気持ちに耳を傾けて聞いてあげましょう。

今この瞬間の相手の存在そのものに、
スポットライトを当てていくイメージです。

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ステップ2 「ずれたら戻す」
とは言え、心は一点に集中するのが苦手。

まるで猿のように、外の刺激に反応し、
気づいたら、未来や過去に飛びうつります。

そして、
思考モードに入ると、
その分、感じることがおろそかになります。

相手の声が聞こえなくなり、
ぼんやりとした感じがします。

だから、注意がそれていくのに気づいたら、
気づいた時点で、また注意を相手の話に戻していくようにします。

やることは以下の二つです。

やること その1
100%「今、ここ」に存在するように心がける。

やること その2
注意が会話からズレて「うわの空」になっていたら、
また「今、ここ」の現実に意識を戻す。

では次

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ステップ3 「受容的に聴く」
まずは聞くことに専念します。

余計なアドバイスをせず、
こちらのモノサシで評価や判断をせず、
ただ聞く側に回ります。

つい相手の話を聞いていると、
自分のモノサシで評価や判断をいれたくなりますが、
相手がそう感じていることをただ認めていきます。
(とくに家族や親友など、親しい間柄になるほど難しいのですが,,,)

ここで大切なのは、
共感して、受容するのは、
相手の考えや行動(doing)ではなく、
相手が感じていること(being)です。

自分と違う考え方に賛成しなくても、
相手の欲求や感情を認めることができますよね。

あなたにも自分の気持ちを人に打ち明けただけなのに、
なんかスッキリした経験はありませんか?

自分が感じている素直な感情を
誰かに話を聞いてもらうだけで、
人間の感情は消化されていきます。

その気持ちに気づいて寄り添うだけでいいんです。

これもヨガと関連づけますが、
人の「感情」も身体の「こわばり」と同じ。

気づいて、
ちゃんと聞いてあげるだけで、
ス~~~~~~~っと成仏していきます。


このように「今、ここ」に在り、
評価や判断を入れずに聴くことを「傾聴」と言います。

「傾聴」はカウンセリングで大切なコミュニケーションスキルの1つとされています。

少しだけ紹介しますと、
この「傾聴」のベースにあるのが、
「相手を理解しようとする」在り方です。

この在り方を土台にしながら、
以下の3つのポイントを意識します。


<「傾聴」のポイント>


1 相手の言葉に耳を傾ける

2 相手の言葉以外の行動に注意を傾ける
 (姿勢、しぐさ、表情、声の調子など)

3 相手の言葉の背後にある感情に共感する

まとめると、
「相手を理解したい」という思いやりを持ち、
注意を相手に向けて、
相手の言葉や表情、感情をありのまま感じるようにしていく。

この3点を意識することが大切です。

とくに男性である私は、
聞くより、ついアドバスしたくなるので、、、

上記を意識するようにして、
自分のなかの男性性と女性性のバランスをとってます。

意識を向けて、
ちゃんと聞いてあげるだけで、
自分に対する信頼残高は上がっていきます。

逆に、相手の話を全然聞いてない場合、
信頼残高は下がり、冷め切った関係となるでしょう。


さて、
いよいよ、ここから後半戦。

再び注意を、
「今、ここ」に向けていただけると嬉しいです。

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2 自分が「話す」場合(DO)
自分が話す場合のテクニックを二つ紹介します。

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ステップ1 おうむ返しをする

これもコミュニケーションの基本的なスキルなので、
すでにご存知かもしれません。

結構、無意識にやっていることが多いかもしれませんね。

おうむ返しとは、例えば、
「今日は、上司に怒られて落ち込んでいるだ」

と相手が言ったら、
「そっか、落ち込んでいるだね」と返します。


たったこれだけですが、

「ちゃんと伝わっている。」

「話しを聞いてもらっている」

という安心感を与えることができます。

相手が感じていることを、そのまま伝える。

これは、瞑想中の「ラベリング」のように
内なる「気づき」を促す効果があります。

マインドフルな会話は、
自分の思考や感情を対象化し、
視点を変えるのをサポートするのに役立ちます。


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ステップ2 「アイメッセージ」で伝える

「アイメッセージ」とは、

「私は~を感じている」

「僕は~だと思った」

といったように私が主語になった伝え方です。

対して、
「ユーメッセージ」というのもあります。

「ユーメッセージ」とは、

「あなたは~だね」

「君っていつも~だよね」

といったような相手を主語にした伝え方です。

前者の、自分の内側を感じていることを伝える
「アイメッセージ」よりも、

後者の「ユーメッセージ」のほうが、
相手をジャッジする表現になりがちです。

例えば、
旦那が遅くまで帰って来なかった場合、

「あなたは間違っている!
人としてどうかしてるわ!」

と言われるとどうでしょう?
なんだか責められているように感じます。

その一方で、
「アイメッセージ」で、

「いつも遅いから私は悲しい。
この前も、なかなか帰ってこなくて、
本当に寂しかったのよ・・・」

と言われるとどうでしょう。
責められている感じは減りますよね。

全く同じことをいっても、聞こえ方が全然違います。


大抵、喧嘩するときは、
この「ユーメッセージ」をつかっています。
(私も「アイメッセージ」で伝えるようになってから、
妻との喧嘩が激減しました)

とくに、過去の私と同じように、
ついつい感情的になってしまう方は、

次に、
「あなたはこうだ(ユーメッセージ)」
と言いそうになったら、

「私はこう感じている(アイメッセージ)」
に変換して、意見や気持ちを伝えてみてください。

これだけで印象が全然変わります。


大切なのは、
DoとBeのバランスです。

衝動的、感情的になるでもなく、
かと言って自分が我慢するでもなく、

相手に適切な形で、
自分の正直な気持ちを伝えること。

相手を傷つけずに、
自分の気持ちもちゃんと言うことが
長期的に良い関係を築く秘訣です。

そのための効果的な考え方として、
「アイメッセージ」を紹介しました。


ただし、、、
「私はこう感じている(アイメッセージ)」を伝えるには、
マインドフルに内側で起こっていることに気づきて認める必要があります。

なので、身近な人と豊かな関係性を築きたいと思うなら、
まず自分が感じていることに気づき、受容していくことが大切です。

自分の感情に寄り添うことができるようになると、
相手の気持ちにも自然に寄り添うことができるようになるでしょう。


のってきたので、
今日は、後少しだけ書きます。


~親しい人間関係でイライラする場合~

イライラする原因はいくつかありますが、
大きな原因の一つに「期待」があります。

親しい人間関係でイライラしたら、
そこには「期待(=依存の心理)」があるからかもしれません。


「相手に対する期待が裏切られた~」

「相手が自分の思い通りにならなかった~」

そんな風に感じたとき、
私たちは「がっかり」や「イライラ」を感じます。

まず前提として、

誰かを許せない、怒りやイライラは
自分の健康を害するのでもったいないです!

相手にイライラすると自分の身体が攻撃されます。
なので、怒りは手放しましょう。

そして、
変えられるものと
変えられないものを見極めます。

他人は変えられません。
変わるかどうかは相手次第。

自分ではどうすることもできません。
そこは諦めます。信頼して見守ります。


でも自分の考え方や行動は変えられます。
もしも相手に期待しすぎていたことに気づいたら、、、

イライラの前提にある期待(考え方)を手放しましょう。


自分の期待や感情は自分の課題、
相手の気持ち&行動は相手の課題との間に、
健全な境界線をひきましょう。



これは瞑想も同じ。
瞑想も、期待しすぎると、
なかなか深まりません。

「こうあって欲しい!」

「こうあるべきだ!」

という欲(貪)が強くなると、
結果に対する執着が生まれるのです。

この欲(貪)によって交感神経が優位になり、
瞑想(低代謝覚醒状態)から離れていきます。

そして、思い通りにならないと、

「こんなんじゃ瞑想になっていない、、、」

と、がっかりすることで、
今度は怒り(瞋)のエネルギーが発生し、
心が汚れ、気づく力(アウェアネス)も弱くなります。


なので、ある程度、集中が深まったら、
期待や方向性も手放していきましょう。

がんばらない。

ただ存在しているだけのBEINGモードに切り替える。

すると、
心に波をつくる障害(欲や怒り、迷いのエネルギー)が完全に消え、
完全な静寂、私たちの本質である「気づき」だけが残ります。

と、、、

気づくとまた話がマニアックな方向に向かってきたので、
続きはヨガクラスや一日勉強会で。

クラスのテーマ&インドの写真はこちらから
→http://ameblo.jp/masaonoblog/entry-12144829647.html


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『ビジネスに活きる!~マインドフルネス瞑想~』
開催日時:2016年4月29日(金)19:00~21:00
開催場所:Body,Mind and Spirit Research Lab(BMS R-Lab)
住所:品川区西五反田1-25-1 KANOビル5F
03-6303-9977(開催当日の会場へのご連絡)

受講料 :5000円 (事前お支払い) 
→http://www.bodymindspiritresearchlab.com/?p=14463
(前回の告知で繋がらなかった方申し訳ありません。
リンクが変わりましたので、今回は大丈夫です)

こちらの講座のご予約は、
TEL:03-6409-6504(講座の内容、予約確認、お支払について)
Body,Mind and Spirit Research Labまでお願いします。

またしばらく東京では開催しませんので、
この機会にぜひご参加ください。

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今回は、以上です。
本日は、瞑想と人間関係をテーマに書きました。

ありがとうございました。


~ 編 集 後 記 ~


瞑想を深めるうえではも、
豊かな人間関係を築く上でも、
期待を手放し、ありのまま受け容れることが秘訣。

なんて頭でわかっていても、
パートナーや子供など親しい間柄になればなるほど、
それが難しい、、、

私も子育てで実践中です。

今日から、長男は幼稚園。

自分と我が子を信頼して、
ありのままを見守っていきたいと思います。

その写真はフェイスブックで。
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ありがとうございました!




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