昌生です。
今日は「嫉妬」について掘り下げます。
まずは、金曜日のメルマガの最後に書いたことを引用します。
...
日常生活で、内側で起こっていることを意識し始めると、
それまで気がつかなかったことに「気づき」ます。
おそらく、嫉妬や周りを攻撃する声など
自分の嫌なところにも気づくと思います。
そんな時に大切なのは、
そんな自分もジャッジしないこと。
「気づき」と「受容」は1セットです。
...
って書きました。
この日の記事を送信してから、ふと、
ヨガ・スートラの中にある言葉を思い出しましたので引用します。
----------------
他の幸福を喜び(慈)
不幸を憐れみ(悲)
他の有徳を欣び(喜)
不徳を捨てる(捨)
態度を培うことによって、
心は乱れなき清澄を保つ
ヨガスートラ 第一章サマーディ・パダ 第33節
----------------
上記の言葉を、詳しく解説しますね。
1「慈」
人の幸福を知ったら、(妬むのではなく、)
その幸せを共に喜びましょう。
2「悲」
人の不幸を知ったら、(喜ぶのでなく、)
憐れみの心をもちましょう。
3「喜」
良い行いをする人に出会ったら、(羨むのではなく、)
その徳を讃え、見習いましょう。
4「捨」
悪い行いをする人に出会ったら(忠告するのではなく、)
近寄らないようにしましょう。
この四つの態度を培うことによって、
あなたの心は安定して、静かになり、乱れることが減りますよ。
と書かれてます。
これは、ヨガをやっていなくても
誰にでも、どこの国でも、当てはまる
人生訓のようなものですね。
まぁ、文字で書くのは簡単です。
こんな教訓を読んで、
頭では、分かっていても、
実践するのが、なかなか難しい。
~実践するのが難しい理由とは?~
私たちは、競争化社会で、
小さい頃から人と比べられ、
評価されて生きてます。
だからか、
人の成功や幸せが、
自分の負けのように感じられて、
なかなか人の成功や幸せを、
心から祝福することができなかったりします。
これは、自分とこの世界の間にある「分離感」、
他人を「仲間」ではなく、「敵」だと捉えていることが原因です。
さらに付け加えると、、、
他人の成功を見て、「嫉妬」の感情が湧くのも、
凄い人をみて「自分にはできない!」と思うのも、
それまでの記憶(カルマ)に条件付けられ、
瞬時に自動的に、湧いてくるものだからです。
例えば、それは、
Facebookで友達がUPした
長期の海外旅行の写真を目にしたりした瞬間や、
どこかの誰かのブログ記事の
「いいね」や「コメント」の数を見たり瞬間に
無意識に、瞬時に、ふっと湧き上ります。
そして、その心の働きと、
完全に自己同化してしまっていて、
それに気づくことができません。
その頭の中の声とのシンクロ率が高ければ、
ぼそぼそ独りで、嫌味な台詞をつぶやいたりするかもしれません。
ですが、
自分を内省する習慣があり、
気づく力(アウェアネス)が高ければ、
私は、「嫉妬」を感じている。
「私にはできない」と言う、思考が湧いた。
と、 内側で感じていることを客観的に、
リアルタイムに「気づく」ことができ、
その「思考」や「感情」と自分を切り離すことができます。
だから、
教典による知識 と 瞑想による正しい認識
は、どちらも大事。
だって、
「嫉妬」ではなく、
「祝福」したほうがいい
と教典を読んで頭(マインド)で理解したとしても、
「嫉妬」が湧き上った瞬間に気づくことがなければ、
このうような無意識の心の反応系は変えることはできないからです。
...
~じゃあ気づいたらどうしたらいいのか?~
そもそも、「嫉妬」と言う感情は、
自分が欲しいもの、手に入れれてないものを、
他人が持っている時に生じます。
「いいなぁ」
「それ、私は持ってないよ、、、」
と、感じるわけです。
ここで大切なことは、
ヨガスートラに書いてあるからと言って、
「嫉妬」は感じるべきではない
と否定しないこと。
否定すると、抑圧になります。
また、
嫉妬を感じるなんて、自分はまだまだだ!
とジャッジすると、自己嫌悪になります。
まずは、そんな自分をありのまま認めましょう。
だってそう感じているんだから。
このような感覚、感情によって、
自分の価値観や方向性を知ることができ、
自己理解が深めることができます。
また、ありのままの自分の感情を受容すると、
自分自身との親密さが高まります。
この「ありのままの自分の感情を受け容れること」を
心理学では「自己受容」と言います。
それは、噛み砕いて言うと、
「この嫉妬や劣等感は自分の感情だ。」
と、自分で味わうことです。
こんな風に、自分の感情に責任をもつと、
自然と、相手との感情の間に境界線ができてきます。
自分の中の感情は自分の課題
相手の中の感情は相手の課題
と、課題を分けれるようにになると、
人間関係がものすごく楽になっていき、
より自分らしく生きれるようになっていく
と言われてます。
私も、人にどう見られるかが気になるタイプだったのですが、、、
心理学を学び、「課題の分離」を実践したことで、
ブログやメルマガで情報を発信する際に、とっても楽になりました。
...
~すべては心の投影~
心理学者や、東洋の賢者達は、
この世界は、鏡(=心の投影)だ
と言います。
それならば、多分、あなたも自分の知らないとことで、
どこかの誰かに、嫉妬や劣等感といった感情を味わわせているはずです。
という事は、相手を許す、祝福すると言うのは、
同じように他人に嫉妬や劣等感を与えた自分を許すことにつながります。
だから次に、
ブログやFacebookもみて、
「嫉妬」を感じていることに気づいたら、
そんな時は、相手と、自分に、
「いいね」を押してあげましょう。
自分の「嫉妬」を
否定も肯定もせず、受容し、
相手の幸せを祝福してあげるんです。
相手を「敵」ではなく、
「仲間」として捉えてみる。
「 お め で と う ! ! 」
と、心の中でささやいてみる。
これだけでも、ちょっぴり
心が清澄に向かっていくかもしれませんw
...
本来のヨーガとは、
心に対する理解とその完全な支配を
容易にするためにあみ出された「心の科学」である。
BY スワミ・ダッチダーナンダ
ありがとうございました。
昌生でした。
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神奈川県(湯河原~真鶴)で活動中のヨガ・瞑想講師
吉田昌生のオフィシャルサイト
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今日は「嫉妬」について掘り下げます。
まずは、金曜日のメルマガの最後に書いたことを引用します。
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おそらく、嫉妬や周りを攻撃する声など
自分の嫌なところにも気づくと思います。
そんな時に大切なのは、
そんな自分もジャッジしないこと。
「気づき」と「受容」は1セットです。
...
って書きました。
この日の記事を送信してから、ふと、
ヨガ・スートラの中にある言葉を思い出しましたので引用します。
----------------
他の幸福を喜び(慈)
不幸を憐れみ(悲)
他の有徳を欣び(喜)
不徳を捨てる(捨)
態度を培うことによって、
心は乱れなき清澄を保つ
ヨガスートラ 第一章サマーディ・パダ 第33節
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上記の言葉を、詳しく解説しますね。
1「慈」
人の幸福を知ったら、(妬むのではなく、)
その幸せを共に喜びましょう。
2「悲」
人の不幸を知ったら、(喜ぶのでなく、)
憐れみの心をもちましょう。
3「喜」
良い行いをする人に出会ったら、(羨むのではなく、)
その徳を讃え、見習いましょう。
4「捨」
悪い行いをする人に出会ったら(忠告するのではなく、)
近寄らないようにしましょう。
この四つの態度を培うことによって、
あなたの心は安定して、静かになり、乱れることが減りますよ。
と書かれてます。
これは、ヨガをやっていなくても
誰にでも、どこの国でも、当てはまる
人生訓のようなものですね。
まぁ、文字で書くのは簡単です。
こんな教訓を読んで、
頭では、分かっていても、
実践するのが、なかなか難しい。
~実践するのが難しい理由とは?~
私たちは、競争化社会で、
小さい頃から人と比べられ、
評価されて生きてます。
だからか、
人の成功や幸せが、
自分の負けのように感じられて、
なかなか人の成功や幸せを、
心から祝福することができなかったりします。
これは、自分とこの世界の間にある「分離感」、
他人を「仲間」ではなく、「敵」だと捉えていることが原因です。
さらに付け加えると、、、
他人の成功を見て、「嫉妬」の感情が湧くのも、
凄い人をみて「自分にはできない!」と思うのも、
それまでの記憶(カルマ)に条件付けられ、
瞬時に自動的に、湧いてくるものだからです。
例えば、それは、
Facebookで友達がUPした
長期の海外旅行の写真を目にしたりした瞬間や、
どこかの誰かのブログ記事の
「いいね」や「コメント」の数を見たり瞬間に
無意識に、瞬時に、ふっと湧き上ります。
そして、その心の働きと、
完全に自己同化してしまっていて、
それに気づくことができません。
その頭の中の声とのシンクロ率が高ければ、
ぼそぼそ独りで、嫌味な台詞をつぶやいたりするかもしれません。
ですが、
自分を内省する習慣があり、
気づく力(アウェアネス)が高ければ、
私は、「嫉妬」を感じている。
「私にはできない」と言う、思考が湧いた。
と、 内側で感じていることを客観的に、
リアルタイムに「気づく」ことができ、
その「思考」や「感情」と自分を切り離すことができます。
だから、
教典による知識 と 瞑想による正しい認識
は、どちらも大事。
だって、
「嫉妬」ではなく、
「祝福」したほうがいい
と教典を読んで頭(マインド)で理解したとしても、
「嫉妬」が湧き上った瞬間に気づくことがなければ、
このうような無意識の心の反応系は変えることはできないからです。
...
~じゃあ気づいたらどうしたらいいのか?~
そもそも、「嫉妬」と言う感情は、
自分が欲しいもの、手に入れれてないものを、
他人が持っている時に生じます。
「いいなぁ」
「それ、私は持ってないよ、、、」
と、感じるわけです。
ここで大切なことは、
ヨガスートラに書いてあるからと言って、
「嫉妬」は感じるべきではない
と否定しないこと。
否定すると、抑圧になります。
また、
嫉妬を感じるなんて、自分はまだまだだ!
とジャッジすると、自己嫌悪になります。
まずは、そんな自分をありのまま認めましょう。
だってそう感じているんだから。
このような感覚、感情によって、
自分の価値観や方向性を知ることができ、
自己理解が深めることができます。
また、ありのままの自分の感情を受容すると、
自分自身との親密さが高まります。
この「ありのままの自分の感情を受け容れること」を
心理学では「自己受容」と言います。
それは、噛み砕いて言うと、
「この嫉妬や劣等感は自分の感情だ。」
と、自分で味わうことです。
こんな風に、自分の感情に責任をもつと、
自然と、相手との感情の間に境界線ができてきます。
自分の中の感情は自分の課題
相手の中の感情は相手の課題
と、課題を分けれるようにになると、
人間関係がものすごく楽になっていき、
より自分らしく生きれるようになっていく
と言われてます。
私も、人にどう見られるかが気になるタイプだったのですが、、、
心理学を学び、「課題の分離」を実践したことで、
ブログやメルマガで情報を発信する際に、とっても楽になりました。
...
~すべては心の投影~
心理学者や、東洋の賢者達は、
この世界は、鏡(=心の投影)だ
と言います。
それならば、多分、あなたも自分の知らないとことで、
どこかの誰かに、嫉妬や劣等感といった感情を味わわせているはずです。
という事は、相手を許す、祝福すると言うのは、
同じように他人に嫉妬や劣等感を与えた自分を許すことにつながります。
だから次に、
ブログやFacebookもみて、
「嫉妬」を感じていることに気づいたら、
そんな時は、相手と、自分に、
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否定も肯定もせず、受容し、
相手の幸せを祝福してあげるんです。
相手を「敵」ではなく、
「仲間」として捉えてみる。
「 お め で と う ! ! 」
と、心の中でささやいてみる。
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