昌生です。

昨日は、綿本ヨーガスタジオでの年に一度の勉強会でした。

その中で、相手の目を見るペアワークがあって、
指導者トレーニングを受けた時の、感動を思い出しました。

目の前の人の顔を、じっと見ていると、、、
何を言葉を交わさしてなくても、色んなものを感じます。

不思議と、顔のカタチも変化していくように見えたり、

悩み、喜び、愛する人、悲しみ、葛藤、慈悲な、、、

その人の目の奥にある様々な体験が、心の奥深くになだれ込んできたり、


じ ~ ~ ~ ~ ~ ん 、 、  、   、



と、すこし目頭が熱くなってきました。


ここまで人の距離を縮め、委ねられるのは、
安心できる、守られた非日常的な時間と空間で、
同じヨガをやっている「仲間」であるという前提があるからかもしれません。



今年のTTのアシスタントも楽しみです!
合宿をご一緒する方々(=仲間)宜しくお願い致します★
(※合宿期間中のクラスは休講になりますが、ご迷惑御かけ致します。)


ということで本題へ。

アドラー心理学は、次回にまわして、
「開く」
ということについて書きますね。


===



~境界線と無境界線~



ヨガの語源は、「つながる」


だから、つながった状態、開いた、オープンな状態を目指します。
煩悩、障害(クレーシャ)を身体や心、様々なレベルで取り除ことで、
心を開いて、他者と世界とつながっていこうとします。


つまり、梵我一如
大宇宙と小宇宙が結合した状態
を目指します。



これは、トランスパーソナル心理学でも同じで、
「無境界」な状態(トランスパーソナル)を目指します。

ただ心理学では、人間の心の成長段階において、
「境界線」や、「自我の確立」が、とても大切
であると言います。


(ここで使っている「自我」とは、心理学の「自我」です。
意味の違いについてはこちらの記事へ

「「エゴ(自我)」って何?」


人間関係には、適度な「距離感」があることで、
「つながる」ことができる
という話をしますね。



===



~ ヤマアラシのジレンマ~


オーストリアの精神分析学者、精神科医フロイトが考えた話です。
エヴァンゲリヲンで、赤木リツコも同じ話をしてました。

ざっくりと、紹介しますね。



寒い冬。

二匹のヤマアラシが体を寄せ合って、温めあってました。

でも、近づきすぎると、
お互いの体の針が相手に刺さって、痛みを感じます。


しかし、離れすぎると、今度は、寒くなってきます。


だから、二匹は近づいたり離れたりを繰り返しながら、
お互いが、傷つかず、寒くも無い距離を見つけたのでした。



これは人間関係も同じで、

ついつい入り込み過ぎてしまう過干渉などは、痛みを与えたり、自立を妨げます。

でも反対に、人に心を閉ざし、距離を置きすぎてしまう場合、寂しさ、孤独を感じます。


父性と母性、 優しさ(サポート)も厳しさ(チャレンジ)、成長にはどっちも必要で、
べったり一緒にずっといるより、たまに離れたり、適度な距離感があるほうが、人間関係は長続きしやすいようです。


次に、人間の心の成長という切り口で見ていきますね。


===


~人間の心の成長~


子供はオープンです。

一緒に散歩すると、よく分かります。
相手との距離をとりませんし、初対面の人でも、くっついたり、密着したりします。
初めて会った子ども同士はすぐに仲良くなって、はしゃいで遊びます。


子どものころは誰もが無境界(プレパーソナル)です。
だから、誰とでも距離が近く、一緒に遊ぶことができます。


やがて子供も、思春期を迎えると、嘘をついたり、隠し事をしたりするようになり、
また自分の「プライベートな空間(=境界線)」が必要になります。


「個」が明確になり、アイデンティティが確立されていき、、、
大人になると、子供のように、常に開いている状態でいることが難しくなります。


だから、

自分と他人をとの間に、「境界線」をひいたほうが、
無理なく、健全に、安心して、他者とつながっていくことができるようなります。


ちょっと想像してみてください。


出会ったばかりの初対面の人に、


いきなり肩に手を回されたら、、、


「呼び捨て」や「ちゃん」付けをされたら、、、


違和感を感じせんか?


心は「オープン」になるどころか、「閉じる」と思います。


日常で、出会ったばかりの初対面の人とは、
無理に、フルオープンになろうとするよりも、、、

礼儀を持って、「さん」付けをしたりして、
お互いが安心できる距離感、境界線を持つことで、
安心できるちょうどいい関係性ができていきます。


===


ここで、「なまけ者のさとり方」
タデウス・ゴラス (著), 山川 紘矢 , 山川 亜希子(翻訳)


から引用します。

私は、この本を読んで、

人は一生の間に、一日の間に、
広がったり、縮んだりしているだけなんだ。

それでいいんだ。


って、思うようになりました。



~~~引用スタート~~~



私たちはみな平等です。
そして宇宙とは、私たちのお互い同士の関係です。


宇宙はただ1種類の実体からできていて、
その一つひとつが生命を持ち、一つひとつが自分の存在の仕方を自分で決めています。


中略


一つひとつの生き物の基本的な営みは、
拡張することと収縮することです。


広がることと縮むこと、と言ってもよいでしょう。


拡張した生き物は「スペース」となって四方に浸透してゆきます。

収縮した生き物は濃縮し、「かたまり」になります」



中略



完全に拡張した生き物は「スペース」、つまり空間状態となります。


拡張しているとどこにでも浸透できますから、
私達は他の拡張している生き物と同じスペースに存在することができます。



なまけ者のさとり方より


~~~引用終わり~~~



人は、呼吸するように、
広がったり、縮んだりします。


でも社会で生きていくと、


「開いていない」


「オープンになれない」


「 収縮し、濃縮し、かたまりになっている」


と感じるときがあると思います。

そして、それが長く続くことで、
身体の癖として染み付いていたりします。



だからこそ、
呼吸、身体、心を緩め、

「つながり」を感じたり、

「スペース」になるために、

ヨガや瞑想があるのだと思います。



ヨガクラスという絶対的に守られた、
安全な時間と空間があることによって、

安心してMAXに「開く」ことができるし、
自分の生命の根源に「つながる」ことができるんだと思います。



その安心できる「非日常的」な枠組みの中で、「スペース」の実感を深め、
「日常生活」に、その感覚をすこしずつでも増やしていけたら素敵だなぁ。

と、そんな理想を掲げながら、今日もクラスへ向かいます。
ではでは、月曜は、陰ヨガのクラス。いってきます。



関連記事
幸せな心と身体の育て方 第12回 『自分のパターン』




私が、はじめて「開いた」感じ、「つながり」を実感できたのは、このTTでした。

ヤマアラシの「針」を解除したい方は方はこちら



追伸1
昨日紹介した。

Makoto Ogakeさんの新曲のリンクをはるのを忘れてました。


リンクはこちら

ヨガクラスや瞑想にも使える!アンビエント系の音楽です。

今月の19日に発売された著書

「1日10分で自分を浄化する方法 マインドフルネス瞑想入門」


の瞑想誘導CDのなかでも使わせて頂いてます。

音もデザインも美しい!私のクラスでも使わせてもらってます。
まことくん、ありがとうございました!^^




追伸2
本はこちらから。




「1日10分で自分を浄化する方法 マインドフルネス瞑想入門」
※呼吸・心を整える瞑想誘導CD付き  吉田昌生 著


アマゾンで予約可能です。

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