日々の気づきを記録する。 -5ページ目

【雑記】無事、今年120冊読了&感想をブログにあげることができました。(ちょっと自慢。)

$刺激 × 本。 ~こんなビジネス書に刺激を受けました。~


無事、今年120冊読了&感想をブログにあげるこ
とができました。

昨年末の飲み会でその場の展開で、今年の目標を
宣言させられたことが、きっかけ。

「月5冊読むぜ」と宣言したところ、参加者に「甘
い!」と煽られ、結果「月10冊読んで感想をブ
ログに書く」ことに。

(飲み会メンバー、ふくしげさん、フジユキさん、
まいこさんにほんと感謝してます。煽って頂き、
ありがとうございました。笑)

飲みの席とは言え、公言したこともあり、なんとか
達成しようといろいろ工夫。

TVはあまり見なくなり(バラエティ大好きだったんです
が)、睡眠時間を多少削ったり、実践のなかから本を効
率的に理解する技術を身につけたり。

気づいたら、それほど無理せず月10冊は読めるよう
になっていました。

もともと、暇があれば本を読む"活字中毒"のおかげも
大きいですが、やってみればできるもんですね。

毎日一冊読む強者もおり、まだまだ上はたくさんいます
が、自分なりによくできた、と。

ちょっと自慢。(笑)


来年は学校があるので、さすがに10冊は無理ですが、
ペースを緩めながらも、良書を選んで、感想をあげてい
きたいと思います。

引き続き、ブログを覗いてもらえればうれしいです。


今年1年ありがとうございました。来年もよろしくお願い
します!

PS 2010年に読んだ本ランキングもアップ予定です。

これは面白い。少しでも戦略に興味がある方はぜひ!【書評】ストーリーとしての競争戦略 楠木建

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business .../楠木 建

¥2,940
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ついに年間120冊達成しました!

昨年末の飲み会でその場の展開で、今年の目標を
宣言させられたことからきっかけ。結果、月10冊を
目標として、達成できました。

ちょっと自慢。(笑)


で、締めにふさわしいこの本。

一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授が書いた本。

日本の経営学の第一線でMBA学生を教える大先生です
が、所謂、教授には見えない、型破りです。

ご本人と話す機会がありましたが、ジムで鍛えた体と坊主
アタマ、渋い声。バンドを組んでいるそうですが、教授という
よりそちらのほうが本職みたいに、かっこいい方でした。

そんな著者が書いた当著は、戦略本であり500頁を超える
本ながら、読みやすさでベストセラーになっています。
(サンデル教授と言い、最近は本格的な本が売れてますね。)


本は7章構成。

「ストーリーの戦略論」とは何かから始まり、全社戦
略と比較しながら、競争戦略の基本論理に続きます。

第3章では優れた戦略ストーリーについて。

個別の機能分析よりその繋がりが最重要で、ストーリーの
"強さ""太さ""長さ"が大事。戦略ストーリーの5Cのうちの
3つ(①競争優位、②構成要素、③一貫性)について解説。

第4章はコンセプト。

ストーリーの大事な大事なはじまり部分。本質的な顧客
価値をえぐり出すようなユニークなコンセプト。中古車業
のガリバーで言うと「買い取り専門」というアイデア。ここか
らすべてが始まります。

第5章は最後の5C。クリティカルコア。

起承転結で言うと"転"部分。サッカーで言うとキラーパス。

ガリバーで言うと、買い取り専門でBtoBに軸足をおきながら、
本部一括査定、中古業界に染まってない素人へのFC展開を
実現。業界関係者には"非合理"に見えることが、"全体は合
理"で、他社が真似できない優位性に繋がっています。

本の内容を要約すると上記のように堅い感じになりますが、こ
の良さは著者の圧倒的な筆力で、500頁を感じさせない楽しい
読み物になっていること。

ぼくが読んだ今年の本の中でもトップクラスに位置します。

企業戦略に少しでも興味がある方にぜひ、おススメします。

一読の価値ありです。


【目次】

【第1章】戦略は「ストーリー」

論理と実践
無意味とうその間
戦略の論理化
戦略とは何か
セオリーG
ストーリーとは何か
戦略の流れと動き
ストーリーとは何ではないのか
1.アクションリストではない
2.法則ではない
3.テンプレートではない
4.ベストプラクティスではない
5.シミュレーションではない
6.ゲームではない
ビジネスモデルとストーリー
短い話を長くする
数字よりも筋
日本企業こそストーリーを
戦略づくりの面白さ

【第2章】競争戦略の基本論理

勝ち負けの基準
市場を向いた経営?
事業家と投資家の違い
業界の競争構造
ハワイか北極か
戦略でないもの
バズワードの功罪
違いをつくる
違いには、違いがある
ポジショニング - シェフのレシピ
ポーターの競争戦略論
トレードオフ
組織能力 - 厨房の中
セブンイレブンの仮説検証型発注
なぜ、まねできないのか
トヨタの製品開発能力
回避か対抗か
SPとOCの位置関係
SP-OCマトリックス
SPとOCのミックス - 時間軸を入れて考える
SPとOCのテンション
フォードとマツダ
日本企業のOCバイアスと復活パターン
競争優位の源泉

【第3章】静止画から動画へ

3枚のお札
ストーリーは4枚目のお札
シュートの軸足を決める - ストーリーの競争優位
パスを出す - ストーリーの構成要素
パスをつなげる - ストーリーの一貫性
1.ストーリーの強さ
2.ストーリーの太さ
3.ストーリーの長さ
筋の良さ
戦略ストーリーの古典的名作 - サウスウエスト航空の事例
ストーリー化 - 戦略構築のプロセス
交互効果
競争優位の神髄

【第4章】始まりはコンセプト

起承転結の起
本当のところ、誰に何を売っているのか
「どのように」よりも「誰に、何を」
「明日来る」の価値
デパートとコンビニ
Eコマースは自動販売機
すべてはコンセプトから
扇の要
誰に嫌われるか
人間の本性を見つめる
人間の本性は変わらない

【第5章】キラーパスを組み込む

起承転結の転
スターバックスのストーリー
1.店舗の雰囲気
2.出店と立地
3.オペレーション形態
4.スタッフ
5.メニュー
一貫性の基盤
一見して非合理 - 持続的な競争優位の源泉
賢者の盲点を衝く
キラーパス・コレクション
1.マブチモーター
2.デル
3.サウスウエスト航空
4.アマゾン
5.アスクル
先見の明ではない
競争優位の階層
持続的競争優位の正体
地方都市のコギャル
模倣それ自体が差異を増幅する
キラーパスの忌避と交互効果の不全
構成要素の過剰
究極の競争優位

【第6章】戦略ストーリーを読解する

事例 - 2004年のガリバーインターナショナル
1.日本の中古車業界
2.買取専門
3.本部一括査定
4.出店とプロモーション
5.ドルフィネットシステム
6.競合他社
戦略ストーリーの読解
1.競争優位とコンセプト
2.従来の中古業者のストーリー
3.後出しジャンケン
4.二つの顧客
5.ストーリーの一貫性
6.合理性では先行できない
7.一括査定の非合理
8.なぜ素人なのか
9.読解のまとめ
読解からの教訓
1.成長戦略は内向きに
2.キラーパスを出す勇気
3.なぜを突き詰める

【第7章】戦略ストーリーの骨法10ヶ条

その一 エンディングから考える
その二 普通の人々の本性を直視する
その三 悲観主義で論理を詰める
その四 物事が起こる順序を構想する
その五 過去から未来を構想する
その六 失敗を避けようとしない
その七 賢者の盲点を衝く
その八 競合他社に対してオープンに構える
その九 抽象化で本質をつかむ
その十 思わず人に話したくなる話をする
いちばん大切なこと

女性視点の起業アドバイス。【書評】自分の会社をつくるということ 経沢香保子

自分の会社をつくるということ/経沢 香保子

¥1,365
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家にあった本。(ヨメが買ったんでしょう)

慶応卒、リクルートで活躍したあと、独立。20~34
歳の女性(=F1)をネットワーク化したマーケティン
グサービス、ネイリストの出張サービス、女性向け企業
家塾を運営する30歳後半の女性企業家。

この本は、コネや資産、MBAなど特別な訓練なく、起業を
成功させた著者の経験から起業を考えている女性向けに書か
れています。

この本は「女性目線の面白さ」と「起業の具体的なアドバイ
ス。」

前者は男のぼくからは新鮮な点。例えば、起業のアドバイス
として、社長になると「自分の理想を実現することができる」
「自分を解き放てる」。

男は働いて家族を養うことが当然で、雇う側になるか、雇われ
る側になるくらいしか選択肢はありません。

女性はもっと自由。

雇う/雇われる以外に外では働かず家庭に入るなどの選択
肢もあります。権力欲も少ないので、純粋に"自分を解き
放つ"などのコトバが出てくる。オトコの発想にはありま
せんでした。

後者は具体的なアドバイス。

著者曰く起業の最初の目標として「年商一億円、社員は2~3
人、オンリーワンビジネス」をあげます。社長が2~3千万円
とれて(そうすれば子供ができてもベビーシッターを雇える)、
自分が病気/出産で休んでも残りがフォローしてくれて、かつ人
数が少ないから管理もしやすい。そのために売上は日割人当
たりにして、10万円から15万円の売上をあげましょう、と。

人を雇う時のポイント、社長の心構え、名刺の活かし方など起業
塾を運営する著者の豊富な経験から実践的なアドバイスが書かれ
ています。

女性だけでなく、起業を考えている男性も一度、読んでみてはい
かがでしょう。

【目次】
自分の会社をつくるということ
自分の会社を持ちましょう!
立ち上げの前にやるべきこと
会社を成功させるキーワード
あなたのブランドで、オンリーワンになりましょう
社長の仕事って何でしょう?
売る人はあなたです
経営のマインドが重要です
あなたの会社を知ってもらいましょう
お金をかけずに営業しましょう
人事のエキスパートになりましょう
起業から最低三年はがんばりましょう
事業は生き物
女性起業塾について
人生と仕事。全体を充実させましょう