《毛皮質のケラチン繊維がズタズタの
ビビリ毛をどうしたら正常な繊維に
改善するか》
とっても不可能なテーマです
オーツーパーマシステムと、オーツー
パーマ剤の開発に一役買った私ですが
・・・・その時はパーマ剤については
勉強して理解していました
毛髪の構造も、電子顕微鏡の解析で
大分理解をしていましたが、ビビリ毛
の構造を健康毛の構造に改善する方法
なんて、思い付きませんでした
私は自分が興味を持ち、判らない事が
あると、頭の片隅に判らない事を置い
て考え続ける習性を持っています
そこで閃いたのが、植物のつくしの
スギナです
スギナは毛髪に浸透するとシリコーン
(Si)を形成するという作用を医学関係
の文献に書かれていたのを思い出して
トリートメントの成分としてスギナを
配合することを思い付きました
結果は見事に失敗です
しかし、皮膚の構造を見ると、コラー
ゲンの繊維を束ねているのはシリコー
ン(Si)です
免疫グロブリンの構造の中にもシリ
コーンが存在しています
私はそれ以来、シリコーンを髪の表面
をコートする成分と捉えないで、髪の
内部で毛髪の構造を丈夫にする成分
として考えるようになりました