《美容師の化学》
毛髪診断(硬毛と軟毛)
私が考える毛髪診断は
パーマが早くかかるか!?
というところから端を発した毛髪診断で
パーマ剤が毛髪に浸透するのに何分かかるか、
という事を毛質から推測する方法でした
硬毛 軟毛
硬毛は毛小皮が8〜10層重なっています
パーマ剤は毛小皮と毛小皮の間の
細胞膜複合体(CMC)の隙間のわずか
10Å(オングストローム10⁻¹⁰)という
超薄い隙間を上から下へスルスルと通って
毛皮質に浸透して、毛皮質の側鎖結合の
シスチン結合に作用をしてパーマがかかります
硬毛は毛小皮が沢山重なっていますから
パーマ1剤の浸透に時間がかかりますが、
軟毛は毛小皮の重なりが少ないのでパーマ1剤は
早く浸透してパーマが早くかかるのです
一般的に太い毛・細い毛がパーマのかかり具合の
目安になりますが、太い毛・細い毛では無くて
硬いか柔らかいかが大切なのです
【硬毛の判断法】
ワインディングをしている時、1度巻いたロッドの
1本の輪ゴムを外した時
ロッドが動かなかったら〈軟毛〉
ロッドが勢いよく外れたら〈硬毛〉です
その中間が〈普通毛〉です