2011年11冊目。道尾秀介さん「シャドウ」。

シャドウ (創元推理文庫)/道尾 秀介
¥735
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 これも小学生目線で語られるミステリ。いくつか読んだ道尾さんの作品には小学生目線のものがありますが、どうなんでしょう、大人が読む読み物として成立させるために、「小学生はそんな言葉使わないだろ」と思う場面もあるのは事実。


 それでも、うまく語り手を入れ替えて同じ場面を描くことで、補完していく感じもあり、ミステリとしての完成度は高いと思います。


 例によって謎解き型ではなくミスリードを誘うタイプの作品なので、好き嫌いはかなり分かれると思いますが。

 2010年10冊目。三崎亜紀さんの「コロヨシ!!」です。
コロヨシ!!/三崎 亜記
¥1,680
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 タイトルの「コロヨシ!!」とは、制限スポーツである掃除の開始の合図で、「頃良し」である……と設定から三崎さんらしさが全開です。

 ただ、三崎さんの作品はとなり町戦争から全部読んでいますが、「コロヨシ!!」はこれまでの作品とはやや違う印象です。これまでの作品が「日常>非日常」のバランスで書かれていたのに比べ、「コロヨシ!!」は非日常の部分の方が多い。

 「居留地」や「西域」など、今までの作品を読んでいればおなじみの設定もありますが(もしかすると廃墟建築士もからんでるかも……)、この作品特有の用語も多く、作品世界に入り込むのには少し時間がかかる。

 とはいえ、スポーツとしての掃除を、スピード感溢れる感じで描いて見せているので、その筆力はさすがだな、と。

 余談ですが、元ネタは昨年「噂の東京マガジン」で放送された「スポーツゴミ拾い」でしょうか???

 

 2010年9冊目。


 道尾秀介さんの「片眼の猿」を読了。

片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫 み 40-2)/道尾 秀介
¥540
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 「球体の蛇」、「向日葵の咲かない夏」に続いて3冊目の道尾作品です。しばらく「この作家の作品を読もう」というのがなかったのですが、道尾さんは久々のヒット。


 「片眼~」は今まで読んだ2冊とは、やや趣を異にする作品でしたが、描かれるテーマは重い。主人公である探偵の元に舞い込んだ事件から、様々な出来事がどんどん絡みっていく様は見事の一言です。


 後半一気に読ませる手法も今まで通り。期待にそぐわない1冊になりました。