熊谷ヤバイラジオの創設者でFMクマガヤの社長に就任した宇野元英さんが他叙伝『勝手に熊谷を背負う私』を出版した。自叙伝ではなく他叙伝なので著者は宇野さんではなく窪陽平さん。宇野さんへのインタビューをまとめて文章にしたのが窪さんだ。
40ページ程の薄い冊子なので、すぐ読めるだろう。
勝手に熊谷を背負うと宣言した宇野さんの本の中で僕の目を引いたのが「オナラ理論」だ。
これは宇野さんが独自に説く理論で「みんながオナラを我慢している状態で誰かが最初にオナラをすると、恥ずかしがっていた他の人もしやすくなるように、やりたいことがある人が勇気を持って発信することで、同じことを考えている人が集まり、一人では難しいことも実現に近づいていく」(『勝手に熊谷を背負う私』より)というものだ。
素人からマスラヲコミッショナーでメジャーデビューしたり、フリーペーパー「HELLO」創刊、ミニFM熊谷ヤバイラジオの創設、FMクマガヤ創業などゼロからイチを創るのが得意な宇野さんの行動力の根底には、このオナラ理論があるのだろう。
ホリエモンの『ゼロ』や『多動力』を読んで行動を始めたものの、著者が凄すぎて、とてもついていけないという読者にも、まだ、熊谷以外では、そこまで有名ではないであろう宇野さんはキャッチアップの対象としては適しているのではないだろうか。