シングルで私生児を生んだ主人公は、最愛の娘を事故で亡くしてしまう。主人公は、娘をみていてくれなかった毒親の母に怒り、自分に怒り、世界に怒り…選んだのは高級娼婦という仕事だった。その仕事は自殺した親友がやっていたもので。。。
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娼館が舞台なのに、エロスはさほど感じず、ひたすらに内面を語る純文学のように感じました。
大切な人の死に、どうしようもなく傷ついてどん底に落ちた人達が、不自然な関係性のなかで癒されていくというのかな。
最後にようやく語られた娼館のマダムの過去、ひどすぎて面白かったです。いやいやいや、その過去があって、今こうしているわけ??って。
実は出てくる人の誰とも共感はできませんでしたが、キレイな文章のせいか嫌な気分になったりせずサラサラとあっという間に読めました。