ハウスクリーニングで働く紅。片付けができずにゴミをため込んでしまう馴染み顧客を、掃除をすることで立ち直らせたことをきっかけに、「開運お掃除サービス」事業をたちあげる。会員が増え事業は順調に見えたが。。。
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テレ東の「あの本読みました?」の理系作家特集で紹介された本。
紅がスピリチュアルなお掃除メソッドで教祖のようにまつりあげられていったけれど、それは根拠のあるものではなかった。
会員に愛を振りまくけれど、愛なのかウソなのか。。。根底にあるのは母親から愛情をうけられなかった欠落感だったのか?
スピリチュアルもブームになったし、私もちょっとしたセミナーにお金を使ったことがあります。その講師もキラキラで本を出したりもしていました。私はそこまでのめりこまずもいられたから課金地獄におちいることはなかったけれど、こんな風に依存していく人は現実でみたことがあります。
勝手に依存されて、周囲からまつりあげられて引くに引けなくなっていったのに「信じてたのに、嘘だったのね」みたいにどん底に落とされてしまうさまが怖かったです。
ボロボロになった紅が自らの家にハウスクリーニングを頼んだとき、最後にかすかな光がみえたようで、ちょっと救われました。