2205年。「タイタン」という万能のAIにより、人類はごく限られた「就労者」を除いて、「仕事」から解放されていた。
その巨大AIの中の一つ「コイオス」が機能不全(うつ病)となり、「趣味」で心理学を研究していた女性がコイオスのカウンセリングを行うことになる。
ΦΦΦΦΦΦΦΦΦΦΦΦΦΦΦΦΦ
仕事とは何かを考えさせられました。仕事から解放された世界はユートピアのようだけど、その中の人々は判断することも放棄しているよう。人間が邪魔をしないほうが生産性が高い世界。。。
高齢の親のことを思うたび、もっと高度な車の自動運転くらい、できてもいいんじゃないかと思いますが、この本の中で、危機の中でシビックを違法スピードで飛ばす博士は楽しそう。
過小な仕事を与えるのもパワハラに該当するように、コイオスはやりがいを感じず鬱になった?(笑)
盛沢山なので、とても全ては書ききれないですが、久しぶりに読み応えのあるめちゃくちゃ面白い作品でした。