亡き友を偲ぶ | マサミのブログ Road to 42.195km

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去年の9月に心臓の病気で急逝した親友、N君を偲ぶ集まりを、2回に分けて開催しました。そんな大げさな会ではなく、同じ会社に勤めていた親しい仲間が、少人数でちょっと集まろうという趣旨です。N君が亡くなってから「いずれ、集まりたいね」とは言い続けていたのですが、「コロナが収まったら…なんて言ってるといつになるか分からないから、そろそろ、どう?」と私から声をかけて決まりました。

 

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その1は、4/20(水)の夜、こちら↓で。

 

 

山下公園の近く、神奈川県民ホールの裏手にあるドイツレストラン「ホフブラウ」です。集まったのはN君や私と同期入社で、今や会社の役員にまで出世したI君と、会社では少し先輩で、今は退職されて第二の人生を楽しまれているSさん。Sさんと私はテニスで頻繁に会っていますが、I君とは、N君のお葬式で顔を合わせて以来です。

 

 

ホフブラウ(ホフブロウ)は、1951(昭和26)年に開業した老舗。以前は横浜港に着いた船に、出前で朝食やランチを届けていたそうです。いかにも「港町の食堂」という雰囲気が漂っています。上の写真、「浮き輪」が壁にかかっていますが、あの壁の向うがどうなっているかというと…

 

 

こういうバーカウンターです。まだ20代だった頃、N君、I君と私の三人でここに坐って、さんざん飲んだものでした。ある時など、あまりにも長時間にわたって居座っていたので、ママさんに「お客さん待ってんの!」と叱られ、逃げるように出てきたこともありましたっけ。ここではずいぶん勉強させてもらいました。あれから、もう40年…。オーナーは何回か替わっているようですが、お店の名前と内外装、定番メニューはキープしてくれています。

 

 

まずは「ホフブラウ・ビール」で乾杯。3人ですが、グラスは4つ。

 

 

ここに来たらこれを食べないと!横浜名物「スパピザ」です。このブログでは何度も登場していますので、説明は省きますね。横浜名物と言っても、この店にしか、ないです(笑)

 

 

これも定番のポテトサラダ。「ホフブラウに行ったら、スパピザとポテサラ」。これは20代の若僧だった私たちの、合言葉みたいなものでした。

 

 

私のリクエストで、ポークカツレツ。このほかにいくつか料理を頼んで、たっぷり昔話を楽しみました。

 

 

左からSさん、私、I君。若い頃によく集まった懐かしいお店も次々に閉店してしまい、今も営業してくれているのはホフブラウぐらいです。ありがたいことです。「また、そのうちに」と再会を約束して解散しました。

 

 

 

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その2は、4/23(土)に、こちら↓で。

 

 

N君と私、そして同じ会社に勤めていたMさんとAさんという男女4人のグループで、5年ほど前から「大人の散歩」と名付けて、鎌倉周辺を歩いてお食事して…という会が続いていたんです。半年に一度ぐらいの間隔で開催していたのですけれど、コロナで出かけられなくなり、我慢しているうちにN君が亡くなってしまい…というわけで、今回は残った3人で、久しぶりに集まりました。

 

北鎌倉の駅前で集合したら、まずは東慶寺の境内にある「吉野」という喫茶店へ直行してコーヒーを頂きました。北鎌倉に集まる時は、いつもこのやり方です。そこから建長寺のほうへ少し歩いて、踏切の手前を右に曲がって…

 

 

 

浄智寺の境内を散歩しました。土曜ですが空いています。境内全体でも、参拝客は10人ぐらいしかいません。聴こえるのは、自分の足音と鳥のさえずりだけ。

 

 

これも浄智寺内の竹林にて。AさんとMさんの二人とも、1980年代、私が総務部で人事の仕事をしていた頃に新卒で採用した人です。私がいた会社は当時100人ちょっとの小さな所帯で、事務部門は総務と経理だけ。なので、総務にいた私は、人事・採用・給与・福利厚生・安全衛生・庶務雑務など、経理に関すること以外のほとんどすべてを担当して(させられて)いました。彼女たち二人も、会社訪問から入社試験、入社式、新人研修~配属まで、社会人としての旅立ちをひと通りお世話したものです。

彼女たちにとって、私はそういう「職場の先輩」ではありましたが、休日には会社の仲間が集まってテニスやスキー、海辺のBBQなど楽しく遊ぶ時間もたくさんありました。そのご縁で、今でもこうやって親しくさせてもらっているのは、とても光栄なことだと感謝しています。もう40年になるお付き合いです。

 

浄智寺をぶらぶらしてから、ランチのお店に向かいました。

 

 

北鎌倉女子学院のほうへ向かう途中にある「コトノハ」さん。肉を使わないヴィーガン料理のお店です。

 

 

こういう、ごく普通の民家だったところを改造したレストラン。テーブル席と卓袱台の席、あとテラス席もあります。

 

 

昼のみの営業で、お食事メニューはこれだけ。かなり的を絞った内容ですね。でもスイーツ/ドリンク系は、かなり豊富にあります。

 

 

女性陣2人が頼んだのは、ブッダボウル。

 

 

肉のように見えるものは、野菜や豆腐、油揚げなどを使って「肉っぽく」工夫してあります。

 

 

私のオーダーは三食丼。

 

 

炒り卵のように見えるのは、お豆腐を元にして…なんだったかな?説明してくれたんですけどねニコニコ そぼろのように見えるものも…なんだったかなあせる

 

 

N君の分も、ビールを頂きました。女性2人は、お茶で。

 

いろいろ話しながらお腹もいっぱいになったので、郵便局前からバスに乗り、鶴ヶ丘八幡宮前で降りて小町通りへ向かいました。

 

 

若宮大路から小町通りへ抜ける、こんな細い路地があるんです。

 

 

Aさんが「ここで買い物したかったんです~!」と言っていた、小町通りの「メゾン・カカオ」。かなりの人気店のようでした。このあと「甘いもので休憩を」ということになり、しばし考えた結果、いつもの通り(笑)長嶋家さんに向かいました。

 

 

女性たちは「頼朝ぜんざい」。私は「静の和菓子セット」にしました。「義仲・巴(ともえ)の夫婦(めおと)セット」も、時節柄、とても気になったんですが(笑)

 

 

静の和菓子セットで私が選んだのは、求肥も入った「勝ち栗どら焼き」。薄茶が美味しかったです。

 

 

長嶋家さんは小町通りにある、小さな目立たない和菓子屋さんですが、歴史の古さでは鎌倉でも一級のお店。ショーケースの脇にちょっとしたイートインのスペースがあって、買ったお菓子をそこで頂くこともできます。ただ、この日は土曜の午後ということもあって、目の前の小町通りがザワザワと騒々しく、さすがにちょっと落ち着きませんでしたね。そこは、反省。こうして、この日は明るいうちに解散しました。

 

 

 

 

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と、いうようなわけで、亡くなったN君を偲んで旧友たちが集まる機会が出来たのは良かったです。でも…これはあえて書いてしまいますが、2回の集まりのどちらも、私はもっともっと、N君の思い出を語り合いたかったし、そうなると思ったんですよ。でも意外に、集まってみると、N君とは関係ない雑談のほうがメインになりました。私がなんとか話題をN君のほうに引き戻そうとしても、難しかったですね。「あの時は、こんなことがあったよね」「あの時、あいつはこんなふうに言ってたよね」などと話のネタは豊富に用意して行ったので、それをきっかけにN君の思い出話に花が咲くだろうと思っていたんですけど…

 

でもまぁ、自分の思惑通りに行かないからと行って、ガッカリしてはいけませんよね。こうやって、残された仲間が元気に集まって、楽しい時間を過ごせたことを、N君もどこか上のほうで喜んでくれていると思います。今回、声をかけられなかったメンツもまだ何人かいますので、今度こそ本当にコロナがどこかへ行ってくれて、みんなで集まって大きな声でおしゃべりして、遠慮なく笑い合える日が来てほしいものです。

 

 

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。