今日(土曜日)はここ↓にいました。
渋谷から井の頭線で15分ほど。ナウなフィーリングのヤングたち(笑)が集まる、下北沢の隣です。
駅を出て目の前の環7を渡ったところに、老舗のライブハウス「FEVER」があります。私はとても久しぶり。ちっとも変わってなくて、懐かしかった。前にここで「メアリー・ルー・ロード」のライブを観て、大感激したんだったなぁ。
今日のお目当てはこれ。「鈴木実貴子ズ」というバンド。というか、ギター兼ボーカルとドラムの二人だから、ユニットという感じですね。4月にも埼玉県の越谷にあるEASYGOINGSというライブハウスで初めて短いライブを観まして、今日が2度目。
私がこのバンドを知ったのは、一昨年ぐらいかな? タワーレコードに置いてあるフリーペーパーに載っていた紹介記事でした。アルバムのタイトルが『現実みてうたえよばか』ですよ? これを見た私はその瞬間に「ビビビ!」と来たのを覚えています。なんていうか、「これは俺に向いてる!」という直感みたいなもの。フリーペーパーの切り抜き、捨てられなくて今でも持ってますもん。
アルバムを買うまでにちょっと時間がかかりましたが、やはり直感は当たりで、今の日本のアーティストで私がいちばんハマっているのが鈴木実貴子ズです。
右が、ボーカル・ギター・作詞作曲の鈴木実貴子さん。左がドラムの「ズ」さん。いや、冗談でなくて、公式にはそのように名乗っているんです。2012年から活動中。
レコーディングやステージでは、サポートでギターとベースが入って4人編成になったりします。
実貴子さんはアコースティックギターで歌いますが、決して、優しくほのぼのした「フォーク」ではありません。めっちゃ、ロックです。ギターの音をエフェクターで歪ませて大音量で弾き、叫ぶ。竹内まりやあたりを想像しては×。 私のイメージでは、昔なら三上寛(古くてスミマセン)、今なら竹原ピストル。 ちょっと違うかな? 写真を見ても「絶叫型」なの、お分かり頂けますよね。 今夜は2人編成でのライブでしたが、ルーパーのような機材は使わず、ギターとドラムだけの生音で勝負します。
今年になって発表された2曲をご紹介します。
こういうのが生理的にダメとおっしゃる方もいるかとは思いますが、私の心には、深いところにグサーッと刺さりました。楽しみや娯楽のために歌うんではなくて、「身体のなかにあるモヤモヤを、言葉とメロディにして吐き出さないと死んでしまう!」という、どうしようもない切迫感。売れるかどうかなんて二の次。いま、これを、どうしても、やらずにはいられない、追い詰められた感じ。そこが、好きなんです。なかなか売れづらいと思うけど、そこそこでいいから、売れてくれたらいいなぁ。今夜の観客は40人ぐらいでした。
<おまけ>
私がこのバンドにハマったきっかけの『現実みてうたえよばか』というアルバムは、聴いていると、レディオヘッドを思い出します。メロディというよりは、サウンドスケープというか、音の空間の埋め方みたいなものが、「ベンズ」の頃のレディへに似ているんですよ(ワタクシ個人の感想です)。興味がある方はお聴きになってみてください。たとえば、これ↓。
ね?サウンドだけじゃなくて歌詞が描くダークな世界まで含めて、レディへでしょう? いいですよね~。好き。今夜のライブでもやってくれました。ただ、最近の鈴木実貴子ズは、もう「レディへ離れ」していますけれども。。