レッド・ツェッペリンを最前列で! | マサミのブログ Road to 42.195km

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昨日の土曜日は、約5カ月ぶりに、リアルなライブに行って来ました。

 

 

東京メトロ・副都心線を明治神宮前の駅で降りて、明治通りを渋谷に向かって少し歩くと・・・

 

 

はい、毎度おなじみのライブハウス「クロコダイル」さんですね。今回私が観に行ったのは・・・

 

 

「ジミー桜井 プレイズZEP+」というライブ。この日は昼と夜の2部公演でしたが、私は夜の部に参加しました。

 

 

ジミー桜井さんを中心としたユニットによる、レッド・ツェッペリンのトリビュートライブです。ジミー桜井さんは何度かここでも紹介しましたが、とにかくツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジになり切ってプレイすることで世界的に有名な方です。ボーカル、ベース、ドラムはその都度変わりますが、アメリカと日本を中心に、ツェッペリンの「再現ライブ」で楽しませくれています。ネットで検索すると出てくる写真を何枚か、ご覧ください。

 

 

 

 

こんなふうに、ジミー・ペイジと同じギターに同じ弦を張り、同じアンプを使い、同じシールドで繋ぎ、同じピック(たぶん)で弾き、衣装も同じデザインのものをオーダーで作り、演奏はCDやDVDを(ブートレグも含めて)何度も何度も繰り返し聴いたり見たりして徹底的に覚えて演奏します。もちろん他のメンバーも同等のハイレベルなミュージシャンばかり。演奏だけでなく「仕草」「決めポーズ」「表情」まで完璧にコピーしますので、オリジナルを知っている人からすると、まさに本物が目の前にいるような気分にさせられます。

 

でも決して「物まね」ではないんですよ。「物まね」って、どこか「ほら、似てるでしょ?」とアピールして「笑い」につなげようとするじゃないですか。しかしジミー桜井さんは違うんです。うまく言葉が見つかりませんが、可能な限り本物に近づこう、本物になり切ろうとする努力は、どこか神々しさすら感じてしまいます。バンドとしてのステージも、単にツェッペリンの曲を演奏しますというのではなく、たとえば「今日のステージは、1973年4月、マジソン・スクエア・ガーデンでのライブ」を曲目も演奏もそっくりそのまま再現するというコンセプトが特徴です。物まねではなく「再現」なんですよね。ただし今回はコロナ禍によるスペシャルなライブのため、「いついつのライブの再現」にはこだわらない形だったようです。客席はすべて指定席で、隣の人との間はアクリル板で仕切られ、ステージと客席との間にも大きなビニールシートがぶら下がっていますが、ほとんど気になりませんでした。

 

主催者側から「写真・動画の撮影は固くお断りします」というお願いがあったので、画像は撮っていません。YouTubeにある、過去のライブの映像を貼っておきます。ご参考までに。

 

 

これは↑去年の5月、海外でのライブですが、ちょっとドラムの「音色」がツェッペリンの、つまりジョン・ボーナムの音とは違って聴こえるのが少し残念に感じます。ちなみに昨日私が観たライブでは、4人全員が日本人という編成でした。私はジミー桜井さんのファンクラブに入っていて、ライブの告知メールが届いた瞬間に申し込みの返信をしましたら、なんと整理番号が2番!前にもEXシアターという場所で最前列中央という席をもらったことがありますが、今回はお客さんが100人ぐらいの小さなライブハウスでしたから、本当に手を伸ばせば届くところにメンバーがいて、素晴らしい体験でした。

 

ライブは、普段のライブよりはかなり短い2時間程度のものでしたが、良かったです!「強き二人の愛」とか「ゴナ・リーブ・ユー」など、私はトリビュートライブでは初めて聴くような珍しい選曲もあって、私は「ああ、この曲、あったあった!」みたいな懐かしさをすごく覚えました。かと思うと「天国への階段」のような超有名曲もあって、実をいうと私はこの曲にはもう飽きていまして、イントロを聴いた時には「ああ、またこれかぁ」と思ったのですが、聴いているうちになんだか気持ちが盛り上がり、ギターソロの部分ではもう、ぐぐぐ~っと、感極まってしまったのでした。「47年前の武道館でもこの曲、聴いたんだよなぁ・・・」などと思い出すと、いっぺんに時間をさかのぼって、あの武道館のアリーナで日の丸の下に座っていた高校2年生の自分の姿が脳裏に浮かんできてねぇ。正直、武道館で生のツェッペリンを聴いた時より、今回のほうが何倍も胸を打たれたような気がします。何なんでしょうねぇ~不思議だ(^^) とにかく今回のライブ、もしステージ上から私の写真を撮られたとしたら、きっと17歳のロック好き男子高校生の瞳をした64歳のワタクシがいたのでは?と思います。

 

―――

 

そんなわけで、当たり前ですけど「やっぱりライブっていいなぁ」と思うと同時に、「ツェッペリン最高!」と思わされた日でした。ライブの最後に、EXシアターというライブハウスの支配人の倉林さんという方が挨拶に立って「音楽はライブだと再認識しました。バンドとお客さんが一つになって、目に見えないグルーヴを生み出すパワーは素晴らしい。二次元は、ダメです!」ときっぱり言い切ると、客席からはどよめきと大きな拍手が巻き起こりました。いい場面だったなぁ。

 

 

 

 

 

<おまけ>

 

 

ジミー桜井さんの自叙伝『世界で一番ジミー・ペイジになろうとした男』 リットー・ミュージック。 私の愛読書です。