友達 N | mocomocoのブログ

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60代も いつの間にか半ば。
日々の想いを綴ろうと、ブログを始めましたが、いつしか、回顧録に、、
幸せな時、辛い時いろいろあった人生を振り返ってみます。

中3~高校時代の友達 N

 

彼女は中学3年生の時

北海道から 私の通う中学校へ

転校してきた。


それも1人で。


中学3年生で親許を離れ

愛知に住んでいる伯母さんを

頼りに。


その理由を

私達は誰一人知らない。

聞こうと思ったこともない。



彼女の伯母さんは、置き屋さん。

所謂、芸者さんを手配する所。

今でいうなら、派遣会社?


とても気さくな伯母さんで

北海道のイントネーションで

話してくれる。


私達は いつも泊まらせて貰って

ご馳走して貰っていた。


夕方になると、

キレイなお姐さん達が来て 各々、

お呼びのかかった旅館へと向かう。


既に この頃は、

芸者さんって感じではなく

お姐さん達は 着物より

洋服を着ている人の方が多かった。

コンパニオンさんですね。


きれいにセットされた髪と

マニキュアが塗られた綺麗な指先。

お姐さん達の香水の香りを

今でも覚えてる。


ただの女子高生だった私達には

大人。って感じで近寄り難い反面

ちょっと惹かれる世界だった。



Nは頭が良くて、私はいつも

宿題を写させてもらっていた。

( 教えて貰っていた。と書きたい

ところだけど、虚偽になるので

ここは正直に。)



彼女は、高校卒業後

東京の外語大学に進学。

奨学金とアルバイトで頑張って

卒業。


その後、超有名なホテルに就職。


40歳くらいの時

北海道に帰り結婚。

現在はご主人と共に

北海道の観光地でカフェを

営んでいる。パフェコーヒー


遠く離れてしまい、

もう何年も会っていない。


伯母さんも、とっくの昔に

娘さんの住む他県に

引っ越して ここには居ない。

国道から 少し入ったところに

あった 叔母さんの家を見る事も

なくなっていた。




最近、伯母さんの家の

お隣さん(男性)が デイサービスを

利用するようになり、送迎で

久しぶりに伯母さんの家の前を

通った。


伯母さんの家は

近くの病院の社員住宅に

建て替えられていて 以前とは

全然違った外観になっていた。


ただ

玄関に昇る石段だけが 何となく

当時の面影を残している。


この石段で 卒業証書を手に

みんなで写真を撮ったなぁ。


卒業式当日、家に帰らずに

泊まらせてもらったっけ。


夜を明かして話したっけ。




伯母さんの家の前を通る度に、

懐かしく 遠い昔を思い出す。