今回はこの資格取得の勉強中に最も気に入った理論の「プランドハプンタンス理論」をテーマにした更新講習があったので申し込みをした。
毎回、人気の講習なので予約出来たのはラッキーだったし、とても楽しみにしていた講義です。
講習時間は3時間半で、前半導入部は理論の研究でグループで意見交換、後半は理論を活用したロールプレイというプログラムだった。
前半は、クルンボルツ博士が研究生の女性クライエントにコンサルティングしているビデオを観て、どういう関わりを展開しているかを議論する。
いろいろな意見が出てきたが、一様に驚きをもって注目したのは、相談を受けた直後に「幸せになりたいですよね?」と切り出し「目標確認」を行った点。
またネガティブな発言があれば、他者事例や博士の経験などをベースに、積極的に、しかし丁寧に言葉を選びながら「ビリーフの打破」を行います。
その後も「目標の明確化」と「イラショナルビリーフの打破」を繰り返しながら、クライエントを導こうとするスタイルは、寄り添いながら自問自答を促すよりも、もっと能動的な関わり方です。
但し前提条件として、ビデオで観たキャリアコンサルタントは博士と研究生という「信頼関係(ラポール)が形成」された状態で行われており、事前に情報が共有された関係であるということは留意事項です。
後半は、ロールプレイングで自分のカウンセリングに取り入れて実際にやってみるという事で、私は最初はクライエント役で慣らして、次にキャリコン役に挑戦しました。
さてキャリコン役の際、さすがに、いきなり積極的に関わるというのは、自分のスタイルとの違和感もあったし、やや強引で展開において唐突な感じがあった。
また初めて会う人のコンサルだけに、ビリーフの打破を行うだけの知識や経験がなく、そこは従来の「受容・共感・自己一致」の関わりでクライエントに話してもらう事に徹するしかなかった。
ただ「これ、いいな!」と思える点もあり、それは『過去の予期せぬ出来事』を聴くことで「クライエントのリソース」を早い段階で把握でき、解決方針がイメージしやすくなるという点。
協会が準備したリソースを聴くための質問は、かなり違和感があるので、その目的のために有効な質問の方法を考えてみようと思った。
27年間、担当してきた採用活動の中で得たノウハウに今回学んだスキルの合わせ技でさらに問題解決できるカウンセリング手法を極められそうな気がします。
積極的に関わることで、クライエントの行動変容を促せるキャリコン、これがやはり重要だろうと考える今日この頃です。