感謝の気持ちを表す時に

Thank you や Thanks 以外に

'Appreciate it' とか 

'I appreciate that' などと

言うことがよくあります

 

しかし

最近

若い人の間では

'I appreciate you' なんて

言うんです!

 

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「それで?」と思う方も

いらっしゃると思いますが

 

元来

'to appreciate' という動詞は

目的語に無生物の物しか許されないのです

 

ですから

上の例の 'it' や 'that' は

相手がしてくれたを指し無生物

 

一方

'you' は明らかに有生物

 

この若者たちの語法を

日本語の

「持っていく」と「連れていく」

を使って考えてみると

どれだけの変化か実感できると思います


「持っていく」と「連れていく」

英語にすれば両方 'to bring' ですが

 

「持っていく」は無生物の目的語のみ

例えば「お弁当を持っていく」

 

「連れていく」は有生物の目的語のみ

例えば「子供を連れていく」

 

'I appreciate you' の気持ち悪さは

日本語を使って経験してみるなら

「子供を持っていく」

といった感じでしょうか

 

かなり気持ち悪い

 

最近では

'Appreciate you'は

若者だけではなく

「若者ぶった」大人にも広がっています

 

言語は変化するものというのは百も承知

それにしても

この変化は気持ち悪いです