ファーストリテイリンググループの、きちんとしていたい時の“毎日服”を提案するブランド「PLST(プラステ)」が、関東在住で10年間同じ業種の企業に勤めている30歳から59歳の会社員の男女500名を対象に、10年前と比較したオフィスファッションの意識調査を実施したという記事を発見しました。
この調査結果を私はとても興味深く見させて頂きました。
時々、このブログでスーツに対する意識だとか、スーツ文化とか書かせて頂いていますが、時代の流れには抗えないこともありますのでこれも変化のタイミングだとも思っています。
これを見ると完全にカジュアル化が進んでいることがわかります。
特に金融・不動産・IT系のオフィスファッションが変化しているみたいですね。
私の地元の一番大きな地方銀行でもカジュアル化が進んでいるので昔みたいな銀行マンというネイビースーツに白シャツというのを見かけなくなりました。
そんなカジュアル化の進行の中で、ある問題も出てくるみたいです。
それは、コーディネイトに悩むこと。
スーツスタイルというのは、難しそうで実は簡単なスタイリングなんです。
特にファッションに興味の無い人にとってはスーツは制服と同じ様に考えますので、2着ほどのスーツを自分のパターン化していますので毎日何も考えなくても、このパターンさえ着れば大丈夫だという感じです。
しかし、これがカジュアル化してしまうと、そのパターンが崩れてしまい、自分の中で何を着て良いのか分からなくなってしまうわかです。
このアンケートの1位「コーディネイトがワンパターン化している」にあるように、カジュアルでもスーツの時と同じ様に考えてしまうので、このようなワンパターン化してしまうんです。
男性の多くは、このようなファッションの多彩な組合せが苦手ですので、スティーブ・ジョブズのように毎日のファッションを考えなくてもすむように同じ服しか着ないようにする現象が出てくるんですよね。
しかし、こうなるとカジュアル化するってことよりもユニフォーム化する方が企業にとっても良いかもって思いますがこれはこれで問題も出てきますね。
ファッションって複雑で奥が深く、その人の心理なども読み解ける面白い分野なんです。