何度か、このブログでスーツ(ジャケット)の着丈は身長との
バランスが重要だと書きました。
それは、人間の首から下の身体(ボディ)のバランスに関係
する絶対的な数値があるからです。首から下を総丈と言い
ますが、その丈を基準に着丈、袖丈、股下という丈のバランス
を構成します。
しかし、最近は細く見せるために丈を短くするラインが登場して
今までの丈の黄金バランスを変えてしまいました。
最近の着丈の短いタイプにはそれなりの条件があります。
どんな場合でも短くすれば良いのではありません。
ショート着丈の基本は「バスト、ウエストが細い場合」のみに
有効です。
この場合、ウエストを絞込みラインを作ることでショート丈でも
違和感なくしていますが、袖丈も同時に短くしています。
そして、着丈が短いということは後ろから見るとお尻が隠れて
いないということです。
そうなるとお尻がカッコ良くなくてはいけません。
細身でウエストが出ていなく、お尻が垂れていない引き締まった
体型に一番フィットするラインがここ数年のラインです。
なので、体型的にモデル並みでなければ無理して短すぎる着丈
を合わせる必要はなく、バランスを考えて調整することをお薦め
します。
年齢的な問題もあると思いますが、バランスの良い着丈と
ウエストの絞りの上記のスーツ(2010年ゼニア)でも十分に
カッコ良く紳士的に見えます。
今風だから着丈の短いスーツはカッコイイ・・・と思っている
方も多いかも知れませんがスーツは仕事できる服なので
変にチャラくならないようにしなければいけませんし、体型
にフィットして着こなして紳士的でいるほうが女性ウケも良い
ですからね。
流行りも大切ですが、自分の体型のバランスも考えてスーツ
の着こなしをして行きましょう。
オーダースーツならば体型と好みの問題を解決します